落語リハビリ

夏が来る

6月4日、晴れ。暑い。真夏日観測した地域もあったみたい。

六月両国寄席四日目。

気分で『身投げや』を。

気が乗らないと最後の親子の会話が出来ないもんで。

バロメータとしてはあそこのやり取りで

客席から失笑が漏れたら勝ち、っていう基準。

今日は勝ち。

ちょうどあの辺に来ると程よく汗をかくもんで

目に染みて涙ぐんだような状態になるんですよ。

体質をも味方に付ける巧妙な演出。

書いてて情けない。

 

道楽師が『ろくろ首』

ろくろっ首だと思ったら、ろくろ首ですって。

小さん全集にもそうあるってんだからろくろ首。

はなから終いまでじっくり袖で堪能出来た。

前座もどうせ楽屋で暇してるなら聴けばいいのに。

もったいない。

師匠、滅多にこれやんないよ。

五九楽師が『あくび指南』

こちらは毎年、五九楽師で聴けるけど

何度聴いても面白い。

この二席に夏を感じる。そういうのも寄席のいいとこですね。

前座も暇ならry

今はまだそこまで器用に立ち回れないだろうし

あれやれこれやれそれは駄目ここが違う

沢山言われて余裕も無いだろうけど。

 

これから『たがや』だの『青菜』だのが

頻発する季節。

『千両みかん』をもっと色んな人で聴きたい。

夏は季節ものの噺がたくさんあっていいね。

『天災』も両国でやる人あんまいないなあ…。

『ちりとてちん』はちょっと食傷気味。

うちの師匠の『夏の医者』、

来月の両国でやるんで是非聴いて下さい。

気持ち良い一席ですよ。

師匠もあのネタに思い入れと言うか、

去年の夏、会でやって何か感じたようです。

お前も夏の噺やれよって言って下さる人が

どっかに居たら頑張って稽古します。

その前に教わった噺をせっせと覚えないといけないけど。

ネタ仕入れた頃には来年の夏がやってくるかもね。

季節は巡る。

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高いところが好き(物凄く高いところ限定)

市川駅降りて南口、

アイ・リンクタウン展望施設というところで落語やってきました。

アイ・リンクタウンの名前の由来は

私(I)のアイ、出会いのアイ、市川の頭文字のアイ、愛のアイ、

から来てるらしいです。

素晴らしいですね。

私と私が市川で出会って愛を通じてリンクするんですよ。

壮大です。

 

展望施設が45階なんですよ。高いね。

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スカイツリーも見えますよ。

こうやって見ると、悪の組織の総本部みたいですね。

いや、カッコイイ!って意味ね。

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こういう眺め、すっごい好きなんですよ。

シムシティってゲームが大好きなんですけど

それ思い出すんです。

高いところから眺める都会が好きです。

基本的に都会の街並みが好きです。

人工物も自然の一部です。

山だの川だの森だのだけが自然じゃないですよ。

人間も自然の一部だと思えば、

都会のビル群と野生動物の巣は同じですからね。

高いところで浴びる風も好き。風になりたい。

 

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落語やったとこはこんな感じ。

夜景をバックに!という目論見は

この時期の日の長さに邪魔されました。

野犬をバックに落語やるよりは良いよね!って

高座で言ったら全然受けなかった。

 

場所はこんなに高いのに落語の木戸銭は無料、

高いのに高くないとはどういうことだ!という発言は

笑って頂いた。お金は偉大である。

肝心の落語は『引越しの夢』やりました。

最前列に満面の笑顔で聴いててくれた男の子がいまして。

まさか夜這いの噺やるとは隣りのお母さまも大誤算だったかと…。

お子様、とても楽しそうに聴いてくれて嬉しかったです。

始まる前の会場チェック時に、

展望施設でキャッキャしてる女の子二人組が

高座に興味津々で。

座布団触って「ふかふか~、おっぱいみたーい!」

って言ってた。微笑ましい。

私が言ったら欲求不満の変態ですからね。

噺家になる前は子供が苦手だったんです。

学校寄席に行ったりする内に、

今じゃ子供が大好きになりました。

普通に話せるようになった自分の成長が微笑ましい。

座布団ツンツンしてた女児たちに

「これからここで落語やるんだよ」

って話しかけたらそそくさと逃げられた。

市川市は危機管理意識の高い街である。

微笑ましい。

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今週を振り返ってみる

今週はあちこちで仕事あった。珍しい。

月曜日は都電荒川線の中で。

福島のお客様が都電貸切なさって。

で、早稲田から三ノ輪橋までの区間、

車内で何かやって頂戴という未体験ゾーン。

大楽兄さんに相談したら

「俺なら楽市連れてくな」

目からうろこ。流石大楽兄さん、

どこで力を入れるか、逆に力抜くかを分かってる。

商売人としての目が長けてる人だと思う。

鯛好呼んで二人で頑張る事にした。

着物を家から着ていくのも嫌だから

早稲田駅の大きいトイレで着替え。

便所で着替えるという行為に涙が出そうになった。

私が半泣きで着替えてたら鯛好がやってきて

何故か一緒に個室に入る。やめろよ。誤解されるだろ。

開口一番「いやあ広いですねえ!」

十人十色ってホントだね。何が楽しいんだこの野郎。

都電乗って立ったまま喋る。ひたすら喋る。鯛好笑う。

おい仕事しろ鯛好。

停留所に着く度、そこに居るお客が

「ふぅ来た来た、さあ乗ろう…あれ、ドア開かない

なにこれ、貸切車?…ふうん……着物!?何あの人達?」

みたいな目を向けられる。でも頑張った。謎かけ脳が覚醒してた。

あ、また当分の間スリープ状態になるんで。

 

水曜日は引越しの夢をネタおろし出来た。

凄く楽しい噺。教わってよかった。

腹に入ってないって感覚が最近よーく分かるようになってきた。

今後沢山高座にかけたい。

 

木曜日は全楽師の会。

私は短命を。良いお客さんだったのと、

日暮里サニーホールっていう会場の良さ、

各要素が自分には珍しいくらいピタッとはまった感覚。

たまには頑張ったって言ってもいいじゃないという高座。

全楽師が寝床ネタおろし。

旦那が煙草を吸うところがあるんですよ。

前に師匠にそのシーンの話聴いたんだけど。

喉を気にして煙草を2,3日前から吸わずに我慢してるんです、旦那。

でもあんなんなって、怒りに任せて煙草吸っちゃう。

そこから気持ちが再燃して義太夫やるかってなっちゃった時に

煙草吸ってる自分に気付くあの流れ。

あの旦那の人物がよりくっきり浮かぶと思う。

ギャグってそういうもんだと師匠。

ギャグの為にギャグを作るんじゃなくて

あくまでストーリーの流れに沿ったギャグ。自然。

勉強させて頂きました。

 

金曜日はミュージックテイト西新宿店に初めて潜入。

芸協の柳若さんと昇也さんが会やるっていうんで見学。

会場を見たかったのと、二人が二ッ目になってから

どんな高座やるのかを見たかった。

柳若さんは言葉のチョイスに普段からセンスを感じるけど

高座ではそこにパワープレイ、強引なドリブルが加わる感じ。

演説の様な口調。

言葉選びが時に暴力的になるのは師匠の息吹かな。

昇也さんは、彼が落語好きになったきっかけが

米朝師匠だって言ってるのがよくわかる佇まい。

そこに昇太師匠のエッセンスが入るからまた面白い。

二人とも、ルーツ=師匠を感じる高座でした。

勉強に来てた私と小痴楽さんも一席やらせてもらいました。

小痴楽さんの声は授かりものだよ。

ホントに良い声してる。

鰍沢か乳房榎やってくんないかな。

良いと思うんだけどな、シリアスな噺。

両国の常連のお客様がいらしてて、

少し気恥ずかしい中、私は本膳。

汗かき過ぎて高座に垂れた。

ごめん昇也。ホントに高座散らかしちゃった。

 

昨日土曜日は八王子で。

萬橘兄からの紹介で明大OBの皆様の前で短命。

また大汗かいた。汗しかかいてない。

ほとんど男性のお客様の中、

たまに肩が動く、フッと笑う、

そういう反応が嬉しかった。はた目には軽く滑ってる風景。

あんなんですみません。

 

今日はオフ。ほとんど寝てた。

英気を養うってのは良い表現だな。

はた目にはただの惰眠。いや自分でも惰眠と思う。

いいんです。来週は大事なイベントがあるから。

21日武道館、モー娘。田中れいな卒業コンサート。

私はライブビューイングで見ます。

会場で見かけたらそっとしといてやってください。

先日の小橋さん引退に続いて泣いてるかもしれないんで。

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感謝

お世話になってるプロレスラーのSUWAさんから

お話を頂いて、コンテストというやつに出まして。

ユーミーケアさんという、湘南の方で

高齢者の介護などを手掛けてらっしゃる会社主催の

ハッピースマイルコンテストという。

今回で第3回とのこと。

お年寄りの方に笑いを、という企画コンセプトに

とても魅力を感じたというか。

「落語聴きたいけど足運べないからね」と仰る方、

どこの地域に参りましてもいらっしゃるのを

実体験で存じておりますので。

で、出させて頂きまして。

ほんで私が一番良かったという審査結果を頂戴しまして。

素直に有難い限りです。

舞台上で感想を聴かれた際に申し上げましたけど、

私の力量を評価して頂いたのではなく、

落語という芸に対する評価だと思ってます。

他の出場者の方のジャンルがどうこうではなく、

落語って良いよね、アリだね、っていう。

落語に改めて感謝するのみです。

 

出場された方の中に、

うちの一門の先輩と交流のある方はいるわ

御挨拶なさってた代議士の先生が

およその一門の師匠と親友だわ、

素晴らしく肩身の狭い懇親会がとても楽しかったです。

いやあ、世間って狭いすね。

あと若いっていいすね。

一気飲みはもう怖くてできない。

年々酒に弱くなってるのを痛感する今日この頃。

 

折角こうして良いご縁を頂戴出来たことですし、

また湘南っていうお土地柄も魅力的。

これをきっかけに、今後も

湘南で落語させてもらえたら嬉しいです。

明後日23日は、湘南地区のラジオ局、

レディオ湘南にちょこっと出させて頂けるようです。

ラジオ大好きな私としてはとても嬉しい副賞。

それもこれも落語のおかげと

今日も落語を築いてきた先人に感謝するばかりであります。

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福島行ってきました

礼状もブログもすぐに書く!!

それを徹底しなさいよ。

4月6,7日に福島行ってきましたよ。

沼津の三明寺さんの御住職からの御紹介で福島へ。

ご縁ってのは有難いものです。

飯坂温泉では時間があったので

散策をするという私には珍しい行動。

ものぐさな私にしては上出来。

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ちょっと歩いたら立派な門があったのでお邪魔してみた。

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大きな蔵があった。鼠穴は無かった。

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梅の花が見ごろでした。梅の花良いですよね。好きです。

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八幡様に巨大な草鞋があった。両国の靴屋さんを思い出した。

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ガードレールが黒かった。坂も多かった。

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足湯もあちらこちらにありました。

拭くもの無くて利用できなかったけど…。

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深川の師匠んち近くに芭蕉の像があるけど

ホントこの方はあちこち旅してまわったんですな。

よほど家に居辛い事情があったのか

俳句に情熱を燃やしていたかどっちかですね。

 

綺麗な街並みや坂道、とても風情のある所でした。

会津若松に行った時も思ったけど

福島県はどこへ行っても品がある。

武家の香りというかなんというか。

泥臭くないんですよ。

肝心のお仕事の方は実に泥臭く、

いつも以上に汗まみれの高座でした。

トーアホームの永沼社長、有難うございました。

またいつでも馳せ参じます。

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エンチョウ寄席ご来場御礼

先日の両国エンチョウ寄席、ご来場下さった皆様、

有難うございました。

萬橘兄さんの言ってた通り、

普段より大勢お運びだったです。

来月以降、それより多くのお客様が入ったら

兄さんは悲しいらしいけど、それを目指しつつ

でもやっぱり超えられませんな、となるんじゃないですかね。

そういう意味ではイベント、花火ってのは必要なんでしょうね。

じゃあ次はお前な、ってなるとそれは勘弁してって思うけど。

 

口上で私なりに申し上げたい事はあったけど

それ以上に口上がぐだぐだの児戯になる方が嫌だったから司会。

兄さんが後輩に残してきたこと、背中で示した手本、

言葉も行動も、それらは他の面々が言った通り。

鳳笑のブログにその辺書いてあります。

彼のブログ、文章のリズムが独特で不思議と面白い。

自分からは生まれないリズムだなあと感心してます。

やっぱり文章は人が出る。

 

私に対しては、彼らの数百倍厳しかったと思うけど

根本にある哲学は一緒なわけで。

ホント色々あったなあ。

兄さんが私に笑顔で接してくれる日が来たんだなあと

しみじみ思った昨夜のお祭り騒ぎ。

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私は兄さんの背中を誰より近くで見てきたと自負しております。

次は自分が、今度は俺がという意気込みも沸きます。

兄さんのようなソウルフルな高座を、

後輩の手本となる振舞いを、と

思う今日この頃であります。

ですが一夜であそこまでのご散財は…

ちょっと継承したくないっすよ兄さん。

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一段落

珍しく、今月は休みが少ない。

有難いことこの上ないけど流石にちょっと疲れ気味。

花粉症もしっかり享受する日々。

ブログの更新はおろか、仕事以外の身の回りの事、

主に家事が総崩れの状態。

ブログ更新する余裕もないまま月末。

ここ最近を駆け足で振り返っておきます。

 

3月12日は四派競演、六本木の惣々亭。

萬橘兄卒業&橘也入学。

私は『粗忽の使者』兄さん『寄合酒』

至近距離のライブ楽しい。

打ち上げで「アレグラ」って薬を薦められたので先日購入。

花粉症への対抗策が強化された。

 

3月15日は両国寄席楽日。

萬橘兄の披露目、若手真打の師匠方総出演。

番頭気取りの私は楽屋で蠢いてた。

遊馬師匠が打ち上げで独壇場だったためか

上楽兄が幾分おとなしかったけど

二次会は同盟を結成して楽生兄が大変だったらしい。

なんとなく想像はつく。

 

3月16日は両国エンチョウ寄席。

企画が決まらないまま客前で企画会議する企画。

わけがわからんけど要するにただのフリートーク。

第三者の意見も聴いた結果、

エンチョウ寄席ワークショップ企画は行ける気がする。

まずは手に人形つけてみましょうや。

 

3月17日は沼津で年に二度の独演会。

大入り満員とはいかなかったのが悔しい。

袴の装着が思ったほど時間かからなかったため

愛坊にそこまで苦戦させる必要もなかった。

その辺の反省は次回に活かそう。

打ち上げで飲んだ〆張鶴がひたすら美味しかった。

危うく師匠にお土産に貰った分まで飲みそうになった。

母親に「あんたろくな恋愛してないね」って言われたのを

泥酔した状況でもはっきり聴いた。ほっといてくれよ。

 

3月19日は銀座のバー「まじかな」にて「第一回まじかな落語会」

全楽師のお供。

私はまたも『粗忽の使者』、師匠は新作を。

やけに美女揃いの一角があるから

ソワソワしながら喋ってたんだけど

あとで聴いたらミュージカルをやってる皆様だった。

お役者様の前で落語やってたとは、恥ずかしい。

今度はこちらが舞台拝見しに行きます。

もちろんこの日も朝まで師匠のお供。

まじかな落語会は今後も続いていくと思います。

とてもアットホームな空間で、演者も楽しくやれる良い場所です。

次回が決まったら告知します。

 

3月21日は池之端しのぶ亭で萬橘兄の披露目。

席亭好楽師、六代目円楽師が次の仕事に行くため

最初に口上、だったんだけど

一門会会長鳳楽師が間に合わなかった。

それにしても鳳楽・好楽・圓橘・円楽の円楽党幹部、

小圓朝兄、ゲストに頼光兄さんって豪華だなあ。

大きなホール埋められる面子に囲まれて、

萬橘兄さんの『寄合酒』でお開き。

打ち上げで飲み過ぎてふらついて何かに頭ぶつけたんだけど

それが数日後痛くなってきた。今も少し。

 

3月22日は万世橋のJR神田万世橋ビルにて

大人の休日倶楽部会員限定イベント、

「三遊亭圓橘が贈る春の落語会」

応募人数がかなり多かったようで2回公演。

師匠は『雁風呂』と『百年目』

前日、師匠と百年目について話したら

ちょっとやってみようという気になったらしい。

オラ別に催促したわけじゃねえだよ。

でも師匠は百年目やるのしんどいみたい。

直前までやるかやらないか迷ってたけどやってた。

良かった。久しぶりに聴いた。

師匠はぐったりしてた。

 

3月23日は中之条にて「なかんじょ寄席」

竜楽師のお供。

芸協の夏丸兄さんの地元。

竜楽師は『短命』夏丸兄さん『稲川』

うちの師匠以外の稲川を聴く事があまりないので

とても新鮮だった。

私は『両泥』を。

竜楽師に何やるか聴かれて「両泥を」と答えたら

「それ受けるのか?」と。

「受けます」ってつい即答しちゃったため後に引けず。

頑張った。師匠に褒められた。ホッとした。

大喜利は、あれはほら、遊びだから。設定だから。

中之条の皆様に僕の人格を疑われてないか心配。

翌日が早出のためほとんど飲めず。

中之条の皆様、次に行く時は翌日の予定空けときます。

 

3月24日は気仙沼へ。

「ココロ寄席」という被災地応援企画。

菊志ん師匠とご一緒させて頂いた。

噺をいじるより、演技の面白さで高座を組み立ててく

菊志ん師匠の高座をじっくり勉強出来た。

出先におけるiPhoneの有意義な使用法も勉強出来た。

「(3・11の後)4,5月くらいまで、どう生きていけばいいかわかんなかった」

「最近はようやく笑ったりできるのよね」

と明るく話す女性。

大船渡線が堤防代わりになって助かったと

しみじみ話すご老人。

仮設住宅で落語やらせて頂いたんだけど、

要するに人んち上り込んでるわけで。

よそもんがいきなり押しかけてくるのって、

いい気分じゃないと思うんです。

落語家でそれやれるのはシャモジ装備したあの人だけですよ。

でも皆さん、笑顔で「遠くまで大変だったでしょう」と

仰って下さった。

こういうダイレクトに被災した地域に伺うのは初めて。

いつも通りの高座を勤めさせて頂きました。

よく笑って下さいました。

こっちが気持ち救われてどうすんだ、と。

お邪魔して失礼しました。本当に、有難うございました。

帰りは一ノ関から新幹線。その前に夕食をと

焼肉・冷麺のヤマト行ったら冷麺祭りで

超満員だった。

二転三転して蕎麦になった。

新幹線の中で菊志ん師匠が

「お腹が冷麺の気分になったんだけどなあ…」と

呟いてた。自分もそうでした。

冷麺は次回に持越し。

気仙沼から一ノ関まで車で送って頂いたんだけど

車内でホヤの話題が出た。

新幹線車内、売り子さんがワゴン押してやってきた。

ホヤがあった。師匠に買って頂いた。

師匠、ホヤとビールで旅気分満喫できました。

ご馳走様でした。

 

月末は圓橘の会、浅草の余一会がありますので

そちらも宜しくお願い致します。

私はしばらく休養します。まずは家の中何とかしないと…。

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都会のひと

2月9日、土曜日。

お江戸日本橋亭にて「全楽Go!Vol.55」

要するに全楽師匠の独演会。

手拭い配ったりするし、前座だけじゃ

手が足りないかもという懸念からのお呼ばれ。

自分なりに考え抜いた師匠への誠意なんだけど

結果的に周りから見ると

「お前大先輩にその接し方はどうなのよ」

と怒られかねないアットホームな楽屋を

師匠にお届けできれば私の存在意義もあるかなと

勝手に自己を正当化しつつ。

師匠に頼まれた珈琲買いに行って戻ろうとしたら

鞄二つも抱えた師匠発見。

 

「おい話す事ねえよ橘也!」

またまたご冗談を…と思うけど、

自分が前座の頃見てた師匠と比べて

最近はマクラをかっちり作りこまないらしい。

案外ホントに丸腰なのかと思いつつ開演。

 

愛坊が『寿限無』

初めて聴いた。初期鳳笑のテイストが若干あった。

鳳笑ほど派手なデストロイじゃないけど。

彼はゆくゆくはものまねもやるのかね。

野球が好きらしい。千葉ロッテファン。

数回浪人して慶応大あきらめたらしいけど

その辺の顛末は楽屋準備に流れたので今度聴こう。

 

全楽師一席目『うどんや』

マクラが聴いてて心地が良い。

身辺雑記と言えば単純だけど

要するに師匠は目に映るものすべてを対象に

上手にツッコミ入れてるわけで。

楽屋で、電話で、打ち上げで

あれこれ聴いてる普段の師匠のトークそのまま。

「面白いやつは普段から面白いし、

高座と普段の喋りが全然違うやつは駄目」

師匠のお言葉。

ホント、その通りだと思う。

高座に上がると全然違う声色、口調になる人は

やっぱどこか変だと思う。

要するに師匠は元々面白いから高座も面白い。

前田慶次も「虎は何故強いと思う?元々強いからよ」

って言ってたっけ。

マクラを完パケにしなくなったためか、

最近の師匠のマクラはゆったり聴ける優しさも備わってる気がする。

お前が分析すんなだけど。

全楽師のトーク番組とかメディアでやってくんないかしら。

 

仲入り挟んで橘也『弥次郎』

羽織り脱ぎそびれた。

「汗をかくほどのパワーを使わない」をテーマにしたんだけど

ちょっと汗かいた。まだ余計な力使ってる。

トリで師匠『死神』

運びのスムーズさ、テンポの良さ。

全体の雰囲気をなるべくライトに仕上げる感じ。

最後のローソクに火をつけるとこ、

「息」をキーアイテムに使う秀逸なギャグ。

「死ぬかと思った!」ってフレーズが凄く好き。

サゲは「これがサゲでござい」みたいな溜めを作らず

奥ゆかしいさげ方だと思った。

 

打ち上げ、二次会、三次会といつもの朝までコースは

事前に想定済み、故に体調万全。よって望むところ。

師匠、いつもご散財ですみません。

弥次郎のヒントを頂戴した。

目からうろこだった。

「お前に足りないものを与えてくれる噺かもな」

とのこと。

なるほど、そういう視点で扱えば

今自分が削ぎ落としたいと願ってる

「余計な力」を削ることにもなりそう。

なんで左談次師匠の弥次郎が面白いのか、

それに対して自分のやり方、

この噺に限らず良くない部分。

要するに田舎者なんですね、自分。

都会人のセンス、サラッとした人間性。

そういうのが根本的に足りない。

だからガツガツする、無駄に必死になる、

お客さんが聴いてて疲れる、自分も疲れる。

この日の『死神』しかり、他にも

師匠の『芝浜』とか『紺屋高尾』とか…ていうか

どのネタでもそうなんだけど

特にこういう大ネタの時に感じる良い意味での軽さ。

あれが都会人のセンスなんだと思う。

自分に無いモノ。

生まれはもうどうしようもないし

今更生まれ変わって入門し直しますってわけにもいかないし。

自然体、普段の自分を変に飾ろうとせず

正直に晒すのがそれに近づく道なのかな、と思う。

ええかっこしようとするから力が入る、不自然になる。

なんだ、結局人としての自分の欠点じゃん…。

 

全楽師は、どんな時でも必ず

僕の高座聴いて、アドバイスをくださる。

しかも他のお客さんが居ない時、

同業者も居ない時。

最近は「まあお前はゴリラだからな」っていう

謎の結論で終わるんだけど、

大上段から伝授してやる的な行為は

恥ずかしいから、照れがあるからで。

ポーズとして後輩に教える、

そんな俺を見ろみたいな人とはわけが違う。

あの照れこそが師匠の魅力であって

都会のひとなんだと思う。

 

こういうブログを書くのも恥ずかしいんですけどね。

面と向かって言えないし。

でも、いつも感謝してます。

ありがとうございます。

だからいつか、紺屋高尾教えてください。

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あっちもこっちも

1月31日、快晴。

台東区の橋場老人福祉館にて「ほのぼの寄席」

講談の、神田すみれ先生にお声掛け頂きまして。

出演がすみれ先生、太神楽の菊仙姉さん、

すみれ先生の門下の神田こなぎさん、と私。

私以外女性。黒一点?

あまりないシチュエーションに

普段とは若干異なる緊張感を覚えつつ会場へ。

Photo

「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲

じゃねーか、完成度高けーなオイ」 

いや、綺麗に見えましたですよスカイツリー。

御日柄も宜しく、お客様も続々とお運びに。

まず重たい荷物降ろそうと思って

楽屋どこですか?と聴いたら

「こちらです!」と案内された部屋には

【女子更衣室】の文字が。

いや、さすがに無理っす。

隣りに男子更衣室あるじゃない。

男の演者私だけですし、こっちでいいです…。

開けたらそこは物置きだった。

すみれ先生に挨拶するために

一瞬入った女子更衣室は綺麗に片付いてたのに…!

男子たるもの、こんな事で泣いてちゃいけない。

無数の長机とトイレットペーパーに囲まれながら

着替えも済ませいざ出陣!と物置…男子楽屋の戸を開ける。

目の前にトイレ。

女子便所の入り口に

『すべらないよう気を付けてください』

という貼り紙がしてあった。

おかげで今日の高座、良い緊張感を保てました…。

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多いに越した事はない

各所にて仕事をさせて頂けるだけでホント有難いです。

いやあブログ更新する暇もないや!

っていうのは言い訳。

忙しくてもブログを毎日更新する一流芸能人様も

大勢いらっしゃるわけで。

マメじゃないと駄目だと分かっていながらこの体たらく。

でもおかげさまで今月は沢山お仕事させて頂いてます。

ありがたいことです。

 

えーと、最近の事…。

18日は近所のお蕎麦屋さん、中清さんにて

第8回中清寄席でした。

遅くなりましたが、

ご来場の皆様に心より御礼申し上げます。

あいかわらずの至近距離、人口密度で

お客様には唾が飛ぶ被害と窮屈な思いをさせてしまって

申し訳ございません。

御店主はまだまだ収容できると豪語しております。

高座を設置する場所も無いくらいの動員が目標です。

次回は4月26日金曜日19時半~です。

次回で9回目、第10回の時は何かやりたいですね。

 

19日は久しぶりのむさし坊神田寄席。

こちらも広間が埋め尽くされるくらいの大入りでした。

ご来場下さった皆様、有難うございました。

次回は4月27日土曜日、

きつつき改め三遊亭萬橘真打昇進襲名披露記念公演です。

兄弟子の門出を祝って下さいませ。

 

この日はむさし坊のあとすぐ、国立演芸場にて

第404回花形演芸会でした。

Not Found?とか一瞬空目したけど

きっちり開催してました。良かった。

唖の釣を勉強させて頂きました。

時間は押しどころかむしろ短かったです。

もうちょい喋れたのに…。

自分はともかく、普段ご一緒出来ない

諸先輩方の高座を聴けて満足でした。

久しぶりに談修兄さんとお会いできたし。

兄さんも真打昇進を間近に控えて大変のようで。

何かあったら手伝いに行きますよ兄さん。

猫の手も借りたいほどの忙しさでしょうし、

ついでにゴリラの手もどうぞ。

手伝いは多い方が良いですし。

 

23日には嬉しい再会がありました。

以前行った中国は上海にてご一緒した

肥後ドッコイのイサオさんとミートボールさんが上京、

同じ熊本出身の好太郎師匠のお誘いで浅草へ。

焼肉ご馳走になりやした。

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たまに食べると至福っすね、焼肉。

年末から正月にかけてウォーキング怠けて

またちょっと体重戻りつつある事も失念。

大皿に盛られた大量の肉をひたすら食べて酒を飲む。

ちょびっとしか盛られてない肉より

こういうのが良いっすね。

焼肉→浅草のスナックで散々飲んだ後

好太郎師匠は翌日ゴルフのためご帰還。お早い。珍しい。

からの若手三人で三軒茶屋で更に痛飲、主に僕が。

飲む時は沢山飲みたい意地汚さ。

ジントニックは神の味!

 

酔うと気が大きくなる悪癖のせいで

「泊まるとこ決めてないならウチくる?」

「いくいく」

(えっ…マジで来るの?)とか思いつつ帰宅。

家来るなりミート君が

「うんこしていいすか!」

どうぞ。

人の排便音聴きたくないんで音楽を大き目にかける。

消臭スプレーの使用を厳命しつつ、一組の布団を敷く。

二人で仲良く使って下さい。

ストックしてた酒を用意して飲み直す。

ミート君「シャワー借りていいすか!」

どうぞ。酒飲む暇もないわね。

 

一組しかない布団なのにど真ん中で寝るイサオ氏。

どうやって決まったのかは不明。

そうなるとは思ってたけど。

台所で寝るミート君に毛布を掛ける。寒いだろうに…。

椅子に座ってまた酒を飲む。

気付いたら自分も床で寝てた。

 

起きたら目の前にミート君の足があった。

台所にいたはずが人の部屋着を枕に窓際で寝てる。

寝起きに見る男の足の裏って最悪だね!

徐々に生活音のボリュームを上げたおかげで

ようやく体を起こす二人。

「シャワー使っていいすか!」とイサオ氏。

どうぞ。タオル(普通の)そこにありますんで。

オシャレなイサオ氏はきっちりヘアセットする。

「うんこしていいすか!」

一々断んな!!!好きにしろ!!!

消臭力は絶対だからな!!!

やけに静かだと思ったら本棚を漁るミート君。

「これなんすか?」

知らん!俺気持ち悪いんだよ!

私の二日酔いをやっと理解してくれたのか、

それとも狭い我が家に辟易したのか、

あるいはもう飽きたのか、

やっとこさ帰り支度を始める二人。

駅の近くまで見送る。

また会おう、一緒に仕事したいね!

勝手に感じる同志の絆。

朝日が眩しい。さあ帰ろう。

俺も風呂入ろう。いそいそと帰宅。

風呂の前に、濡れてくしゃくしゃになった

自分専用バスタオルが置いてあった。

それ俺の!!!

めったに客人来ないからバスタオルは俺のしかないの!!!

バスタオル権は俺のものなんだよ!!!

客人には普通のタオルを提供しておりますシステムなの!!!

もう一枚は洗濯かごの中ですよ。

無いよバスタオル。どうすんだよ。

二枚をマメに洗って切り抜けてんだよ毎日。

ふつーのタオルで体拭くの嫌いなの。

温泉とか行っても小さいタオルだけだと凄いストレスなのよ。

ちくしょう…。

バスタオルも、たくさんある方がいいね…。

ついでにトイレットペーパーもね…。






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