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競技が違う

R-1見た。

こうもりが出るっていうんで見た。出なくても見た。

「兄さん、12日の両国、出番の後手伝って頂けませんか?」

「いいけど、人足りないの?」

「いや実は、僕がR-1の決勝出る事になりまして…」

「お、おう…」

タレント様と木っ端二ッ目の格差を思い知った。

 

こうもりだけじゃなく、桂三度さんも決勝進出というんで

どんなネタやるのかと。

で、見た。じっくり見た。

こうもりの方が三度さんより落語してた。

子供のマクラふってから都々逸親子やってたけど

マクラが弱いねえ、あれじゃ。

都々逸親子やるのはいいんだけど

親子っていう設定をほとんど使ってない。

都々逸の部分はもっと丁寧に言わないと

あれじゃ早くて聞き取れない。

フリップ持ってやる方がいいんじゃないの、っていう。

視覚情報と比べたら音声は弱い。

有名人、芸能人で都々逸やってたけど

子供にそのお題かよっていうギャグ使いたいなら

最初は子供向けにして徐々にエスカレートしないと。

のっけからだもんなあ…。

親子ものだったら父ちゃんも都々逸やんないと

子供との対比出ないし。

お題半分にして親子で都々逸作りっこすりゃよかったのに。

文枝師匠の苦りきった顔が印象的だった。

 

三度さんのは一人コントですよね。

それでいいんだと思うけど、

唐突に始まった設定が込み入ってて

ついていけない人が出そうなネタだった。

落語は一人で何役もできるのが強みって言ってたけど

そこに気持ちが行き過ぎてた感じ。

クイズ番組の司会者の声は

事前に録って、回答者だけ演じるくらいで

ちょうどよかったんじゃないのかなと。

それもう落語じゃないじゃんって言われても

別にいいんじゃないすかね。

飛び道具持ち込み自由でしょ、あの土俵。

はめものって言い張りましょうよ。

 

他の話芸と比べると、落語は基本的に

立ち上がりが遅いってのがよくわかりますね。

じゃあハイスパートレスリング出来ないかって言うと

そうでもないとは思うけど。

少なくとも自分は向いてない。

コントは速いですね。

漫才よりコントの方が速い。

落語は遅い。

R-1でコントやる人が多いのも頷ける。

地の部分、説明台詞の大幅短縮が出来るからね。

そういう勝負では漫才・漫談よりコントのが上。

岸学さんと、雷ジャクソン高本さんが凄い面白かった。

岸学さんのコントが唐突に始まって

どういう設定なのよってクエスチョンマークが出てるところで

「いろいろ説明しよう!」っていうあの一言の素晴らしさ。

「説明しよう!」っていう、ヒーローものによくある台詞の引用、

そこに「いろいろ」ってつけることで

見てる人を瞬時に安心させてくれる心地よさ。

唐揚げをチョイスするあたりに

舞台を汚さないようにっていう配慮まで見えた。

液体じゃない、カスが落ちない。

唐揚げかランチパックしかないくらいですよ。

雷ジャクソン高本さんのネタは思い出しても笑える。

あの赤いシールなんだろなと。

骨子術を教わる伊良子清玄かと思ったけど

スナイパーにロックオンされてるっていう設定。

ちょいちょい膝撃たれて警告食らってるっていう。

「お前次は無いぞ」って言われてるわけですよね。

最後の暴露で「この話は盛ってますフィクションです」

っていう注釈を入れると同時にそれが最大の暴露であって

蜂の巣にされるっていうオチまで、見事だなあと。

フィクションとノンフィクションがごちゃまぜになってく面白さ。

あの人のネタ、もっと観たい。凄い好き。

皆さん本当に頭を使ってるんだなあ。

自分なんか努力のどの字もしてないなって

痛切に感じた。

あの場に居た芸人は凄い。みんな凄い。

 

並べて俯瞰して、でもやっぱり

三浦マイルドさんしか優勝する人いないねっていう

腕の差ははっきりしてた気はします。

下地の厚みが違う感じ。

ヒューマン中村さんはネタとネタの間の部分に

キャッチーなワンフレーズ挟んでそれを繰り返す方が

印象に残るんじゃないかな。

視聴者が日常会話で使いたくなるようなやつ。

一回だけ「ネクストっぽい」って言葉使ってたけど

ああいうのだけに徹する方が流行りそうな気がする。

やっぱり地の部分は弱いのよね。

急所をさらけ出すようなもんだから。

アンドーひであきさんは、なんかもう

別の大会で拍手喝采を浴びまくれる人ですよね。

圧倒的なフィジカルだった。

M-1にテツトモさんが出た時を思い出した。

凄いけどさ、っていう。

チャーハン対決の場に

海原雄山が見事な鯛茶漬け持って現れたような気分。

 

こうもりは落語やってた。前座の。

入門したての頃の方が

むしろ食い込めたんじゃないのっていうくらい。

あの場に出られる凄さは

とてもうらやましい。嫉妬する。その資格は無いけど。

今までずっとピン芸人で培ってきた財産なんだろう。

で、こうもりはどっち行きたいんだろうね。

あっち?こっち?

どっちもだとホントにこうもりになっちゃうかもよ。

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