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麿赤兒氏

吉祥寺のお蕎麦屋、中清さんで自分の勉強会を

させて頂くようになって三年くらい。

客は主人の鏡。あの御店主にしてこのお客ありという

不思議なお店である。

その末端に自分も加えて頂いてるのが不思議なんだけど

それもご縁。

 

去年の大晦日、年越し蕎麦を食いに行ったんだけど

そこには常連のお客様が大勢。

お一人様は自分だけ。一緒にお酒を飲ませて頂いた。

その中に一際存在感のある方がいらして、

その時お会いしたご縁で、その後の落語会にもお運び下さった。

御店主が「マロさん」と呼ぶその方。

気さくで気持ちのいい、ちょっと顔の濃いおじさんだと思ってた。

麿赤兒さんという方。

その麿さんの公演を拝見させて頂いた。

麿さん率いる「大駱駝艦」40周年記念公演『ウイルス』

舞踏。「をどる」と呼称してらっしゃるようで。

一緒に行った中清御店主の

「初めて見た時はなんだかわかんなかったよ!」とのお言葉に

若干の不安を覚えつつ、世田谷パブリックシアターへ。

 

仲入り無しの約二時間、じっと凝視。

これほど感想を明文化しにくい表現に触れたのは初めて。

風邪で高熱出してる時に見る夢みたいな?

食っちゃいけないキノコを食したがために見る幻覚のような?

んー、何か違うな。後者は経験ないし。

開始早々にもう頭が理解を放棄。

必死で食らいつく。舞台上をあるがままに見る。じっと見る。

進むにつれ、徐々にこれはわかる、あれはこうなんだろう、

みたいな箇所が増える。それも気のせい?

最初置いてきぼりにしておいてから、

終る頃にはきちんと追いつけるような構成。

あれだけの事象を舞台に散らばせておきながら

破綻しない凄さ。肉体のみの表現だからこその凄味。

汚いけど美しい。綺麗だからこそ醜い。善いも悪いも無い。

最後に手元に残ったのは、凄くシンプルな

「明日からも生きてみよう」という気持ち。

あのスポットライトと鳴り止まない拍手は

凄絶な産みの苦しみを味わった人だけの特権。

 

どうにもまとまらないけど、これでいいのだ、とも思う。

見た人の数だけ解釈があっていいものなんだろう。

是非、大駱駝艦の公演をご覧ください。

観た方からご感想を伺いたいです。

それを話しながら飲むお酒は、きっと美味しいはず。

中清の御店主があんなに気持ちよく酔う所、初めて見たもの。

大駱駝艦のサイトはコチラ

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