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初体験

8月5日。快晴。憎いほど快晴。

兼好兄の仕事で会津へ。

兄さんの地元。

兼好兄が真打、僕が二ッ目に昇進したての頃に

兄さんに連れて来て頂いたのがもう3年近く前。

原発事故で本当に大変な状況の福島。

神妙な面持ちでの移動。爆睡したけど。

 

3年前の会津若松での仕事は凄く楽しかった。

昇進した喜びそのままに仕事をし、

薦められるままに酒を頂き、料理を食べ、

翌日も大量にもらったおむすびを

兄さんが「お前朝からよく食うな」と

白眼視するのもお構いなしに頬張った。

ただ一つだけ、未練を残した。

帰りのタクシーの中、兄さんが色々教えてくれた。

「ほら、幟が立ってるだろ」

「ああ、あちこち立ってますね。なんです?あれ」

「ソースカツ丼が名物なんだよ」

えっ。

何で帰る直前に言うのさ!

昨日だったら吐くほど食える環境にあったのに

ソースのソの字も口にしなかったじゃない!

何故今になって!

無情に店の前を通り過ぎるタクシー。

「兄さん、また今度、お供させて下さい。あれ食べたいです」

あれから3年近くの月日。

長いようで短かった。

ソースカツ丼よ、私は帰ってきたぞ。

 

板下町(坂下と書いて、ばんげと読む)役場の方に連れられ、

役場近くの寿司屋で昼食。

寿司屋・・・だと・・・!?

カツ丼は!ソースは!名物は!!

こんな複雑な心境で寿司屋に行くの初めて・・・。

お品書きを拝見させて頂く。

「ソースカツ丼」あるじゃねえか!!

と思ったら「ソースカツ定食」もあるよ!!

兄さんの薦める定食の方を頂戴することに。

Photo

ソースがちょい甘めで、それが美味しいのね。

ようやく口にした名物。感慨深い。

宿願を果たし、意気揚々と会場へ。

 

本日の現場は会津坂下町農村環境改善センター。

つい先月末まで、避難民の方々がいらしてたらしい。

この日の企画が、蕎麦と落語。

蕎麦打ち、蕎麦の種まきなどを体験して

ついでに落語も聴いてみようという。

蕎麦打ちを趣味にする大人も多い昨今。

前からやってみたかった。

Photo


こちらが本日の蕎麦打ち師匠。

板下流の蕎麦打ちを教えて下さった。

蕎麦は十割。つなぎなし。

あとは熱湯と水だけ。

見るとやるとじゃ大違い、っていうね。

こねて団子にしてのばして切って。

その一つ一つが何とまあ難しい事か。

兼好兄と初めての共同作業。

器用な兄さんが蕎麦打ちに苦戦する様子を

楽しむ余裕も無く。

伸ばした生地が切れた罪を押し付けあいながら

どうにか終了。

 

蕎麦の種まきも体験。


Photo_2


Photo_3

Photo_4

種まき前に放射線量の測定。

蕎麦打ちの楽しさにすっかり忘れてたけど

そういう環境なのよね。

基準値以下で問題なし、だったらしい。安心。

 

体験コーナーが終わったとこで、

隣りにある糸桜里の湯にて入浴。

汗を流す。良い湯でござんした。

その後は湯上りにビールを飲んで

打ち立ての蕎麦を試食、っていう流れだったら

どんなにか至福の一日だったろう。

ビールはおあずけ。

その後蕎麦の実食。

Photo_6


兄さん曰く「製作:橘也、助言:兼好」

なんというトカゲの尻尾切り・・・!

食べ始めてから写真撮る事思い出したので

何ともみっともない姿。

ふぞろいのお蕎麦たち。

これが存外に旨い。いや、ホントに。

まあ、原材料が良いからなあ。

茹でるコツってのもあるんだそうで。

大鍋でたっぷりのお湯沸かして茹でる。

箸でかき回すのは駄目。絶対駄目。

浮き上がったらもう食べられる。

蕎麦は殿様に茹でさせろ、とさ。

餅は貧乏人に焼かせるのが良いってのと逆ね。


Photo_7


こちらは蕎麦打ち名人作。

何故テーブルを綺麗にしとかなかったのか後悔。

見事な揃いっぷり。太さね。

切り方が均一な方が食って旨いのは当たり前。

自作の蕎麦では味わえなかった

喉越しという概念をここで再認識する。

美味しくて食べ過ぎた。

 

蕎麦打ちって良いもんですね。

なるほど、ハマる人多いわけだ。

粉に熱湯注いで混ぜて、その後

水入れて団子にする。

そこまでの工程で7割、美味いか不味いか決まるらしい。

奥が深い。きっとやればやるほど面白い。

初めてでも楽しい。しかも食える。

これはご家庭でも是非、余暇の遊びに。

ホント楽しい一日でしたとさ。

 

あ、落語もやったよ。

僕は『佐野山』 兄さんは『転失気』『替り目』

地元での高座を鮮やかに勤める兼好兄。

入浴を帳消しにする汗まみれ高座の自分。

落語も観るとやるとじゃ大違い。

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