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邦楽のススメ

6月2日。梅雨らしい小雨。

ティアラこうとうに赴く。

仕事じゃないのはちと残念。

うちの一門の兄弟子も会やったりしてたみたいだけど

来たのは初めて。

 

とん楽師のお薦めで、琵琶の演奏会に行ってみた。

琵琶法師っていうと、盲目の法師が

平家物語をうんたらかんたら、っていう程度の無知。

生で聴くのも、実物見るのも初めて。

 

岩佐鶴丈さんという方(詳細はコチラ参照)の演奏会。

『今は昔の物語』とのこと。

この日の演目は

一.御伽草子より『一寸法師』

二.今昔物語より秘曲伝授『蝉丸』

三.琵琶ノ秘曲幽霊ヲ泣カシムより『耳切れ芳一』

の三題。

聞き覚えのあるタイトル。

客席を通って厳かに鶴丈師入場。

 

舞台に座布団もない…。

痛くないのかしら。

すっと演奏に入る師。

何とも心地よい音色。

『一寸法師』のお話は昔話でもお馴染み。

凄く聴きやすい。難しい事なんて何も無かった。

もうちょい敷居高いかと思ったんだけど全然そんな事ない。

 

『蝉丸』は、源三位博雅って人が琵琶の名手蝉丸に

幻の秘曲「流泉・啄木」を教えて欲しいと願い

3年の間、蝉丸の庵に通うっていう話。

鶴丈師が実際にその秘曲「流泉・啄木」そして「楊真操」の3曲を

演奏するんだけど、楽譜とか記録が殆ど無いんだと。

秘伝の曲が途絶えて、後世それを研究した人が

こうなんじゃないか、っていう楽譜を残したけど

それも殆ど記号のようなもので、

それを基に、こういう曲だったんじゃないかと解釈して

演奏してるんだそうな(全部解説の人のお話より。うろ覚えです)

柔らかい音だった。目を閉じて拝聴させて頂いた。

 

休憩挟んで、有名な「耳なし芳一」ではなく『耳切れ芳一』

小泉八雲は耳なし、としてるけど、

基になった原話では耳切れ芳一としてあるんだそうな。

だからそちらを尊重して、とのこと。

ストーリーは説明不要ですわな。

解説の人のお話にあったけど、

当時の琵琶法師の組合というか、集まりというか

そういうのがあったみたいで。

それを抜けるってのは御法度だと。

そういう人には厳しい制裁があったんだそうな。

それこそ耳や鼻を削ぐくらいの。

もしかしたら、この耳切れ芳一ってのは

そういう制裁にあった弾き手がそれを逆手にとって

自分は幽霊をも魅了する腕前なんだと宣伝するための

話だったんじゃないか、

という説があるんだそうな。興味深いですな。

良い演奏でした。

知ってる話だけど、やはり琵琶で弾き語るっていう形で

聴くべき話なんだろうなあ。

あっという間の2時間でした。堪能しました。

 

琵琶、お薦めですよ。凄く良い。

何でもライブに限りますな。

 

途中、ちょっとだけ、ちょっとだけ寝ちゃった。

自分が高座上がってる時に寝てるお客様居ると

凄く悲しくなるんだけど、以前お客様に

「下手糞だと寝られないんだよ」

って言われた事があった。

なるほど、そういうことか。

今日の演奏も素晴らしいから寝たんだ。

これからは自分が落語やってる時に寝てる人居ても

悲しまないようにしよう。

むしろ婉曲的に褒めて貰えてると思おう。

 

やっぱ直接的な表現の方が良いか。

適度に寝て終わった頃起きて拍手してやって下さい…。

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