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2011年6月

何ほどのこともできませんが

6月26日。

東武東上線、森林公園駅下車。

ここから徒歩ですぐの【寿司処 神田】さんにて

朝日新聞さん主催の「朝日フレッシュ寄席」

 

震災復興応援の寄席。

若手中心で、各地で落語会。

この企画の手拭いを朝日新聞さんが作成、そちらを

寄席のお客様に御購入頂いて

その売り上げを軍資金に、被災地への慰問に行こうという趣旨。

被災地の方々に何かしようったって

独力じゃ何もできないし、何するにせよ先立つものは要るわけで。

そこをお客様方にお願いするわけで。

 

この日は落語協会の月の家鏡太兄さん、

紙切りの林家花お姉さんと御一緒。

他派の方と仕事するのは嬉しいものです。

 

二回公演。汗だくになる鏡太兄さんと私。

花お姉さんはクールだった。

お姉さんは前の晩の酒が残ってたらしいけどそれでも涼やか。

鏡太兄さんは前日演った『不動坊』で筋肉痛だったらしいけど

それを微塵も感じさせず。

不動坊怖いわぁ…。まだ演ったことないけど

皆さん筋肉痛になるって言うもんなあ。

あの噺が過酷なのか、噺家全般弱いのか。

 

終演後の手拭い販売。

皆様趣旨に御賛同くださり、快く買って下さった。

有難うございます。私からも御礼申し上げます。

 

手拭いに“笑いはちから”と大きく書いてあって。

笑ったから腹が膨れるわけでもなし、

何も解決はしないんだけど、

それでもほんの少し、楽しい瞬間をお届けできたら。

大学の同級生が福島県のいわき市に居る。

今、どうしてるんだろう。

僕には想像できない日々を送ってるんだと思う。

いつか会いに行けたらいいなあ。

先立つものは何とかします。

手拭いを誰か買っ…なんでもないです。

 

朝日フレッシュ寄席、また7月に出させて頂きます。

多分高座より手拭い売ってる時の方が

躍動してると思います。

ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。

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第3回中清寄席

どうにかこうにか生存しております。

TVで「すべらない話」見て、六代目がすべってないのを確認したり

自分の眼鏡だけは煮込まないで欲しいなあとか思ったりしてます。

 

6月24日、金曜日。

御近所のお蕎麦屋さん、中清さんにて三度目の「中清寄席」

前回から一年以上経過しての再開という体たらく。

前回は去年の4月。

骨折療養中につき、足にギプスをはめたままの高座。

およそひと月ぶりに高座に上がるという

正にリハビリ状態。

あれから一年。世情がこれだけ変わるとは予想できなかった。

御多忙の中、お暑い中、御来場下さった皆様に

本当に、心から感謝申し上げます。

ありがとうございます。

 

やったのは二席。『位牌屋』『佐野山』

位牌屋は久しくやってなかった。

やってみるとまあ楽しい。

ケチが性に合ってるのか。いやまさか。

まだ前座の頃、入門して半年くらいかな。

小圓朝兄さんに

「お前もそろそろ長いの覚えとけ」と言われて稽古つけてもらった。

あまり他じゃやらないみたいだし、凄く好きな噺。

またどこかでやろう。

 

お客様からのお世話で、吉祥寺経済新聞というサイトに

その日の様子を記事にして頂きました。コチラ

Yahooニュースにも同様の記事をコチラに。

ありがとうございます。

 

次回は11月11日、1並びの日に第4回中清寄席。

木戸銭も1,111円にしようかと思ったけど

面倒なのでお値段据え置き。

演者が11人出て一人持ち時間11分にしようかと思ったけど

そんなに親しい人いないので実現不可能。

これでお客さんが11人だったら悲しいので

お誘い合わせの上御来場下さいませ。

今から御予約受付中ですので是非。

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十年ひと昔ってくらいだから18年も経てばそりゃ変わるわな

ブログ更新しねえじゃねえかと何度お叱りを受けても

中々どうして腰が重い。

別に身内に安否確認させるために書いてるわけじゃないんだけど

親戚からも叱咤される始末なので。

 

6月15日。晴れのようなそうでもないような。

故郷、沼津に帰る。

夢破れたわけじゃなし。

三年間過ごした中学校を訪問。

沼津市立第五中学校。

「ようこそ先輩」だってさ。

先輩に学ぶんだってさ。今の中学生が。僕の人生から。

先輩っていうか産廃みてえな人生なんだけど…。

そんな私のこれまでの経緯を話して、ついでに落語もやってくれと。

以前出身高校、小学校と行って、今回は中学。

あとは大学だけか。学園祭で呼んでくんないかな。

 

18年ぶり。随分変わってた。綺麗になってた。

卒業してからの人生の方がもう長いんだね。

そりゃあちこちガタもくるわけだ。体もリフォームしたい。

主に骨盤周りを補強したい。建材ケチったんじゃねえのかこの腰。

在学当時、家庭科の授業を受け持ってくれてた先生が

今回の担当をしてくださったってのもご縁かしら。

相変わらずお綺麗でございましたわよ、先生。

 

随分立派な体育館が新しくできたようで、

そこで講演じみた無駄話と落語。

以前そういう行事で呼ばれたのが岩崎恭子さんだってさ。

隣りのクラスだったっけな。

金メダリストの後に俺!?っていう。

彼女が今まで生きてきた中で一番幸せだった頃に

僕は今まで生きてきた中で一番惨めだったんだがなあ。

18年で変わるもんだ。根っこの性分は中々変わんないんだけど。

 

別に僕は今、成功した人間でも勝ち組でもなんでもなくて。

ただ、たまたま幸運にもやりたい事やってますよってだけで。

それも瓢箪から何とかっていうくらいの出会いだったわけで。

在校生諸君が、主体的に将来を考えるためにっていうのが

講演の目的らしいんだけど、

僕は主体性の欠片も無いまま、20代前半まで

辛うじて息はしてます程度の人生。

高校受験の動機は他に行くあてもないから。

大学受験の動機は親が行けって言うから。

しかも親曰く「筑波大は寮が安いらしいから!」

金かよ。いや、お金は大事だけど。

大学行ったとこでレールが途絶えた。

え、この先どうすればいいの、っていう。

その辺考えるのを止めて、現実から逃避してたら

いつの間にか就職活動しなきゃいけない時期だったらしくて。

気付いた時には遅かったっていう。だから就活もしてない。

要領の良い人間だったらあえて卒業せずに居る事で

新卒っていう武器を保持するらしいんだけど

それすらしない無策の策。無策っていうか無能。

何とかなるだろ、っていう安易な考え。

飴と鞭ならぬ、甘えと無知。 

 

24歳の時、初めて落語に触れて。

あの邂逅がなかったらどうなってたんだろ、今頃。

親に、自室のドアの前に食事置けとか言ってたのかね。

あー想像したくない。

それから色々あって、今こうして落語やらせてもらえてるわけで。

ありがたいもんだ。

 

その辺の話を特に隠す事もないから全部、

在校生にぶちまけてみた。

高校受験失敗したよ、東高受けたけど落ちたよ。

それで負け犬根性染み付いちゃったよ。中々取れないよ。

やりたい事も生きがいもないままいい歳まで過ごしちゃったよ。

でも何とかなったよ、わりとどうにかできるもんだよ。

そういう出会いが、一つでもあれば人生変わるし、

そういう瞬間は絶対あるよ、僕にもあったし、と。 

別に綺麗事じゃなくて、単なる冴えない経験談。

 

真面目な話に自分がもたなくなったから、

そこら辺でそそくさと落語。

『時そば』『転失気』の二席。

一生懸命聴いてくれて嬉しかった。

あんだけ笑ってくれりゃ充分。

転失気って良くできた噺だなあ。

アレに比べりゃ僕の人生がどうのなんて話の方が

それこそ屁みたいなもんだった。

この日も落語に救われた。

 

自分を家から引っ張り出してくれた落語。

どうにか死なない程度に生かしてくれる落語。

まだまだおんぶに抱っこだけど、

これから頑張って、落語に恩返ししなきゃいけませんな。

それができりゃ苦労はないか。

当分落語にパラサイト。

すねかじりのニート気質、抜けてねえじゃねえか。

あと18年も経てば、少しは変わってるかな。

その頃51歳か。せめて独身じゃない事を祈る。

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邦楽のススメ

6月2日。梅雨らしい小雨。

ティアラこうとうに赴く。

仕事じゃないのはちと残念。

うちの一門の兄弟子も会やったりしてたみたいだけど

来たのは初めて。

 

とん楽師のお薦めで、琵琶の演奏会に行ってみた。

琵琶法師っていうと、盲目の法師が

平家物語をうんたらかんたら、っていう程度の無知。

生で聴くのも、実物見るのも初めて。

 

岩佐鶴丈さんという方(詳細はコチラ参照)の演奏会。

『今は昔の物語』とのこと。

この日の演目は

一.御伽草子より『一寸法師』

二.今昔物語より秘曲伝授『蝉丸』

三.琵琶ノ秘曲幽霊ヲ泣カシムより『耳切れ芳一』

の三題。

聞き覚えのあるタイトル。

客席を通って厳かに鶴丈師入場。

 

舞台に座布団もない…。

痛くないのかしら。

すっと演奏に入る師。

何とも心地よい音色。

『一寸法師』のお話は昔話でもお馴染み。

凄く聴きやすい。難しい事なんて何も無かった。

もうちょい敷居高いかと思ったんだけど全然そんな事ない。

 

『蝉丸』は、源三位博雅って人が琵琶の名手蝉丸に

幻の秘曲「流泉・啄木」を教えて欲しいと願い

3年の間、蝉丸の庵に通うっていう話。

鶴丈師が実際にその秘曲「流泉・啄木」そして「楊真操」の3曲を

演奏するんだけど、楽譜とか記録が殆ど無いんだと。

秘伝の曲が途絶えて、後世それを研究した人が

こうなんじゃないか、っていう楽譜を残したけど

それも殆ど記号のようなもので、

それを基に、こういう曲だったんじゃないかと解釈して

演奏してるんだそうな(全部解説の人のお話より。うろ覚えです)

柔らかい音だった。目を閉じて拝聴させて頂いた。

 

休憩挟んで、有名な「耳なし芳一」ではなく『耳切れ芳一』

小泉八雲は耳なし、としてるけど、

基になった原話では耳切れ芳一としてあるんだそうな。

だからそちらを尊重して、とのこと。

ストーリーは説明不要ですわな。

解説の人のお話にあったけど、

当時の琵琶法師の組合というか、集まりというか

そういうのがあったみたいで。

それを抜けるってのは御法度だと。

そういう人には厳しい制裁があったんだそうな。

それこそ耳や鼻を削ぐくらいの。

もしかしたら、この耳切れ芳一ってのは

そういう制裁にあった弾き手がそれを逆手にとって

自分は幽霊をも魅了する腕前なんだと宣伝するための

話だったんじゃないか、

という説があるんだそうな。興味深いですな。

良い演奏でした。

知ってる話だけど、やはり琵琶で弾き語るっていう形で

聴くべき話なんだろうなあ。

あっという間の2時間でした。堪能しました。

 

琵琶、お薦めですよ。凄く良い。

何でもライブに限りますな。

 

途中、ちょっとだけ、ちょっとだけ寝ちゃった。

自分が高座上がってる時に寝てるお客様居ると

凄く悲しくなるんだけど、以前お客様に

「下手糞だと寝られないんだよ」

って言われた事があった。

なるほど、そういうことか。

今日の演奏も素晴らしいから寝たんだ。

これからは自分が落語やってる時に寝てる人居ても

悲しまないようにしよう。

むしろ婉曲的に褒めて貰えてると思おう。

 

やっぱ直接的な表現の方が良いか。

適度に寝て終わった頃起きて拍手してやって下さい…。

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あーブログ最近更新してないなあと思ってたら6月になってた

またいつものおさぼりですよ。

油断するとすぐ更新しなくなる悪い癖。

「いやぁ毎日忙しくて更新する暇なかったですよぉ!」って

言えるほど忙しくないから悲しい。

いつか本当にそう言える時が来ると信じてはおります。

 

5月7日くらいに激痛が走った背中も、

おかげ様で今は何ともなく。

一体なんだったんだろう。呪われたのかな。

仕事も滞りなく行けました。

 

5月25日、吉祥寺・九浦の家での定例勉強会に

お運び下さった皆様、有難うございました。

『田能久』、やってみると面白い。

やる人も少ないし、またちょくちょくやってみます。

次回の九浦の家の会は7月27日。

公共の施設なので、節電中です。

昼間は恐らく死ぬほど暑い季節。

そこで、夜の開催を検討しております。

詳細が決まりましたら、こちら等で案内致します。

小さな勉強会ですが、のびのびやらせて頂いております。

次回もちょっとやりたいネタがあるので、

頑張って稽古してきます。

 

6月の案内も折角なのでこちらにて。

両国寄席の出番は

4,5,9日のサラ口と、11日の二本目です。

若干交替しております。

 

6月19日(日)、深川東京モダン館にて月例・圓橘の会。

出演:三遊亭圓橘『髪結新三(下)』他一席、三遊亭橘也

14:30開場、15:00開演 前売2,000円 当日売2,500円

御予約はモダン館のHPにある投稿フォーム、

またはメール・電話でお願い致します。

 

6月24日(金)、第3回中清寄席

吉祥寺のお蕎麦屋さん、中清さんでの会。

実に一年以上ぶりっていうこの体たらく。

去年の第2回はまだ骨折療養中でギプスつけたまま

高座に座って、ひと月ぶりの落語っていう

文字通りの落語リハビリ。

あの時は一人じゃ無理だったので好の助に

助演で出てもらいましたが、今回は万全です。

もし好の助の落語を聴きたい!と言う方は

僕を車ではねるか、彼の勉強会にお運び下さい。

19:00開場、19:30開演 木戸銭は1000円です。

落語の後は是非中清さんのお蕎麦とお酒を御堪能下さい。

落語がなければいいのに、とか言うのはやめたげて。

月末の金曜日、気楽にお遊び頂ければ何よりです。

席に限りがございますので、御予約をお願い致しております。

御予約・御問い合わせ:0422-21-2891(中清)

 

これから暫くの梅雨、からの夏。

汗っかきの私にとってしんどい季節です。

お見苦しい高座かとは存じますが、今月も宜しくお願い致します。

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