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上海日記 その六

4月23日夜。

昼間、中国美女にモデルですかと言われ意気揚々。

仕事も頑張ろうと決意を新たにする。

1ステージ目は「元犬」

しばらく時間おいて、次のステージを楽屋にて待つ。

そこにねんどさんからの急報。

「次、お客さんが全員日本の人じゃないから!」

 

なん…ですと…?!

現地邦人の皆様にお届けするというご依頼で伺った私。

中国語は全然知らない。

ニーハオ、シェイシェイくらいですよ。あとチートイツ。

そんな…日本語駄目だとオイラ丸腰じゃん。

タッツィーさんはものまね。国境越える効果音ものまねとかがある。

マジシャン悟郎さんは言うに及ばず。

マジックは強いね、こういう時。

 

その前まで僕をトリにして頂いてたんだけど、急遽変更。

お二方にお任せする事に。でも何かやらねば。

無い知恵を絞る。トイレ脱出できたんだ、出来るはず。

「!」

一案を思いつく。

ねんどさんと作戦会議。

 

本番。演者紹介もねんどさんの中国語。

トップバッター、俺。

スタスタと高座へ。

自己紹介、からの演目紹介。

「寿限無という、落語ではおなじみのネタやります!」

ねんどさん通訳。

「この話は、あるご夫婦に子供が生まれまして、その子に名前を…」

もう先に解説。設定を説明。そして同時通訳。

「その名前というのが寿限無寿限無ry」

ねんどさん通訳「寿限無寿限無ry」

うおーい!俺よりスラスラ言わないでくださいよ!

子供が大きくなって友達が迎えに来る、でも子供起きない、

親が頑張って起こすんですが名前が長いので大変です、と解説。

ねんどさん通訳。

からの寿限無連呼ショー開始。

最初は優しく、段々ヒートアップ、親父登場でボルテージMAX!

いつもより余計に言い立てております!ここしか見せ場無いし!!

「おばちゃん!学校終わっちゃったよ」サゲ。

ねんどさん通訳!

「名前が長いから、起こしてる間に学校が終わっちゃったんですね」

的な事を中国語で解説。

初めての試み、落語同時通訳。

 

汗っかきなのはいつもの事ですけど、もうビチョビチョだった。

ボロ雑巾のように楽屋へ戻る。

タッツィーさん、悟郎さんのお力でステージは本来の輝きに戻る。

ねんどさんから「よかったよ」とのお言葉を頂戴出来なかったら

多分泣いてた。

 

その後、お客様方と酒席をご一緒させて頂く。ご馳走様でございました。

Photo_13

フォークを曲げるマジシャン悟郎。

食い入るように見つめるお客様。

近くで見ても分からない。まるっきり、わからない。

普通のフォークだもん。そこにあったフォークだもん。

Photo_14

こちらが事後。

 

落語ってものが、いかに恵まれた環境で

成立している芸なのかを痛感した夜でありました。

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