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2010年10月

初日にタダで聴いた噺

博多暖かいとか解りきった事を
書くんじゃねえよ、と
怒られそうなので。

まず初日午後は笑点でおなじみ
ブラック団の会。
二代目木久蔵師匠が「権助提灯」
六代目が「明烏」
たい平師匠「二番煎じ」
主任昇太師匠「茶の湯」

夜は木久扇・木久蔵&
好楽・王楽、ホントのW親子会。

王楽兄「宮戸川」
木久扇師匠「彦六伝」
木久蔵師匠「こうもり」
主任好楽師匠「子別れ」

私は親子に混じって
「目黒の秋刀魚」やりました。
私の親は来てません。

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博多天神落語まつり初日

10月29日。於 博多天神
毎年一度の落語まつり初日。
六代目円楽師匠のお声掛けで
来させて頂いてる。
東西一流の噺家が博多に集まる場で
仕事させて頂けるのが何より幸せ。
楽屋仕事してるという大義名分で
タダで聴けるだけでも有り難い。

めでたく今年も初日。
いくら名人が九州に行くからって
台風に突撃する事になるとは。
28日の東京は10度を切る寒さ。
寒いとこに雨風直撃したら
堪らないので割と厚着。

博多暖かい。人も気温も…。

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友との別れ、そして

今月で32歳になったけど
何か変化があるわけでもなく。
どこで知ったか、誕生日をご存じの方から
お祝いのお言葉を頂戴致しました。
この場を借りて御礼申し上げます。

相変わらず孤独な生活を謳歌してたら
今日、長年の友が倒れた。

炊飯器。名前はまだない。
大学入学と共に買った。
6、8、10時間後っていう
ざっくりした予約機能のみ搭載した
シンプルな仕組み。
時計ついてても見ないし、
保温する位なら食べ切るので
機能満載なのは要らない。
今年で13年。電化製品としては
かなり長命だったと思う。

初めての炊き込みご飯で
水加減間違えて失敗したっけ。
もう随分前から半壊してた。
コードの接触不良で
いくらボタン押しても炊飯しなくて
家中のコンセントで試したりして。
まるて言うこと聞かない様は
耳の遠くなった犬みたいだった。
コードを一度引っ張って、
それからちょっと戻してやると
接触不良が一時的に直る
癖を見抜いてからは幾分楽になった。

今日、炊飯ボタンを押し、
ピー!と音を立てた数分後、
機能を完全に停止した。
米を炊く事に命を燃やした彼の
見事な最期だった。

相棒を失った悲しみを
胸に抱えたまま、昼食の支度。
ご飯炊かないと始まらないので
手鍋にさっきの米と水を移す。
飯盒すいさん(ゆとり携帯故変換せず)
を思い出しつつ火にかける。
割とすぐ炊けた。

おこげが旨い!米粒が立ってる!
なにこれやばいマジうまい!

土鍋買おう。接触不良とかで
イライラしなくて済むし。
炊飯器?要らん!

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んー

大学生の頃から伊集院光さんのラジオを熱狂的に聴くようになった。

誰かに薦められたのか、たまたまつけたらやって

好きになったのかはまるっきり思い出せない。

中学生の終わり頃からラジオを好きになったので

その延長線上だと思うんだけど。

まだ噺家になる前だったし、学生の頃はまさか自分が

こんな事になるとは思ってもいなかったから

たまにラジオで出てくる落語家時代の話も単純に

笑って聴いてた。今聞き返すと登場人物を楽屋で見てるから

一層面白い、いや逆に、ってのも・・・ないか。

 

著書も何冊か上梓なさってるので、全部じゃないけど購読してる。

10月に『のはなしさん』という本が出るというので買ってみた。

誕生日プレゼントに頂ければとか思ったけど

10月7日の仕事で新幹線での移動があったので

その間の暇つぶしのために買った。於・上野駅内書店。

メールマガジンで連載していたものを書籍化したものだそうだ。

シリーズ三冊目なので「さん」。1.2もあるらしい。

今度買おう。道端に落ちてたら誰よりも先に拾おう。

 

詳しい内容は是非購読して頂きたいので申しません、当然です。

純粋に面白かったです。

伊集院さんが生来持ち合わせてる、照れとか遠慮とか

被害妄想・誇大妄想、凄く面倒な思考回路とか

パーソナルな部分が垣間見えて楽しかった。

 

最後の話が、大師匠・五代目円楽師のお弔いの事だった。

勿論その場に僕も居た。師匠方の黒紋付を畳んだり

お清めのお酒を運んだり、師匠の目を盗んで喫煙したりしてた。

伊集院さんもいらしてた。お清めの席で師匠方と、

そして初代楽大さん時代の同期の皆様と話してた。

 

伊集院さんは著書の中で先代円楽師逝去を

廃校に例えてた。なるほど、と思ったけど

その感覚は共有できなかった。

伊集院さんの噺家時代の芸名「三遊亭楽大」(初代)は

先代円楽師が命名したらしいし、当時は若竹があった。

何より大師匠が元気だった。

僕が入った時はもうおじいさんだった。

兄弟子から「昔はそりゃあ怖かったんだぞ」って言われても

そもそも直接の弟子じゃないし、会う機会すら殆ど無かった。

大師匠の高座を聴けたのはたった4回。

兄弟子・小圓朝兄さんの披露目で2回。どちらも『中村仲蔵』

にっかん飛切で『鼻きき源兵衛』、だっけ?

そして引退前の『芝浜』。以上4回。

遠すぎる存在。でも「円楽一門会」所属として、

その名前に、存在に守られて育ってきたわけで。

今も守られてるんだけど。

 

僕の巣立った幼稚園、確か音羽幼稚園、だったと思うけど、

小学生になって、移転が決まって。

見に行ったら遊具が取り壊されてて。

単純に悲しいとか泣いた、とかそういうんじゃないけど

何ともいえない気分になった。

ああいう感じだったのかな。

 

ホント縁起でもないんだけど、親が僕の子供の頃によく言ってたのが

「いつまでもあると思うな親と金」

頭じゃ解ってるつもりだけど、いざその時にならないと

本当に理解できないのかもね。

あ、金の方は最近身に染みてきました・・・。

着物も作っちゃったし・・・。んー。

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謎に包まれた、とか言われると見たくなる

浅草の東洋館にちょいちょい
出させて頂いている。
二ツ目になった時
披露興行させて頂いた
思い出の場所。
毎月10、20、30、31日の寄席。
朝は早いと10時過ぎから
夕方18時位までぶっ通し。
前座とお客様の体力が問われる
素敵な興行である。
落語よりは漫才やコント、奇術等
所謂色物さんがメイン。
むしろ落語は添え物程度。
最近は噺家の本数増えたけど。
噺家が一番暇なのかね。

15分の持ち時間、国内法に基づいて
粛々と落語をやる。
他に何も持ち合わせてないし。
色んな芸人が出るんだけど、
芸名の横にジャンルが書いてある。
漫才コント辺りはすぐ解る。
解らないのが必ずある。
詳しくは一度足を運んで
その目で確認して欲しいんだけど、
一見して何やるかまるで
把握出来ない人。
高座に上がったら何か普通に
漫談してたりするんだけど。
楽屋で出演者とその
ジャンル名を見るのが
密かな楽しみ。
落語、という表記の地味なことよ。

吉祥寺のぶぶかという店に
先日初めて行ってみた。
前座の一太郎に薦められたから。
金持ちの割に庶民舌な奴。
ananも彼のそういう側面に
スポット当てたらいいのに。
「駅前にあるフレンチの店は
合鴨のロースト・パンピチョローヌソースがけが
割とリーズナブルで
美味しいですよ」
とか言われたら、
お父様の見てない所で
焼きそばパン買ってこさせるけど、
その点一太郎は良い奴だ。
こちらの財布に合わせた
情報を提供してくれる。

ぶぶかって言うから
アイドルの天敵お宝雑誌かと
思いきや、ラーメン屋。
油そばが名物だそうで。
行列の出来る有名店らしいので
空いてそうな時間帯に潜入。
たまたますぐ座れた。

油そば。食べた事ない。
汁無しなのは知ってた。
店内見渡したら貼り紙に
「体調の悪い方は注文しないで下さい」
とある。どういうこと?
やばいの?風邪っぴきが
食べると悪化するの?
体温が著しく奪われるとか?
麺にコシがありすぎて
顎関節症になりうるの?
重くて手首骨折してると
持ち上げられないの?
骨折は普通に食事無理だろうけど。

予備知識の無さを露呈すまいと
落ち着いたトーンで
油そば大盛を注文。
程なくしてやってきた。

美味しかったですよ。ええ。
確かに「油そば」っていう
ネーミングはぴったしだった。
ご飯にも合いますって
書いてあったけど太りそうだ。
じゃあ大盛頼むなよって事なんだが。

しかし凄い名前だなあ。
油とそばですよ。
まず女性受けは狙ってないでしょ。
昨今は女性客を大事にするのが
一般的な風潮だというのに。
いくら僕が汗っかきだからって
「汗だく寄席」とかやったら
女性客嫌でしょ。男も嫌か。
らくごまがじん編集部に
チラシ持参したら門前払いでしょ。
眼中に無いか。

色んな名前候補あったんだろうな。
「あぶらーめん」は間違いなく
誰か提案したはず。
偉い人のお気に召さなかったんだ。
もっとキャッチーな
ネーミングもあろうに
敢えて無骨な油そば。
また今度行ってみよう。

まだまだ世の中得体の知れない
ものは数多い。まだ見ぬ世界。
名前だけでは解らない
未知の生命体。
そんなミステリアスな世界を
お望みの方は是非
浅草東洋館へどうぞ。
何度も通えばくせになる、かも。

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教わった物をアレンジするのは難しい

落語はその噺をやる師匠方から口伝で教わる。

覚えたらその師匠にお願いし、聴いて頂く。

客前でやってもいい、とその師匠が判断したら

晴れて高座にかけられる。

兄弟子曰く、教わったら自分なりに工夫してもいい。

どうしても自分には合わない台詞、間、口調はある。

その辺を噺を壊さない様に気をつけながら弄ったりする。

後はこんなギャグ入れてみては、とか

構成を変えてみたりとか。

偉そうな事言ってるけど、そんなに大胆に工夫した事は無い。

高座で話してる最中に思いつきで何か放り込んだりはするけど。

 

師匠、兄弟子というのは他にも色々教えてくれる。

僕は日常生活に役立つ豆知識、薀蓄の類は好きだ。

なるべく金と手間のかからない工夫が良い。

こうすると腰痛が良くなる、という豆知識は

今一番渇望している情報である。知ってる方は是非ご一報を。

以前仕事でご一緒させて頂いた桂才紫兄さんに

「魔法のうがい」なるものを教わった。

一般的にうがいする時は水を口に含んで

「あああああああああああ」と発声する。

結果「ガラガラガラガラ」という音になる。

お母さんが子供に「ガラガラペッしなさい」っていうのも

大抵はそういううがいをしている証拠だ。

魔法のうがいはちょっと違う。

水を口に含み「魔法魔法魔法・・・・・・」と声を出す。

そうすると、ただ「あああああああああ」とやるだけでは

届かない箇所、洗浄できない部分まで綺麗になるんだそうだ。

違ってたらごめんなさい。うがい学を勉強した事はないので。

一応喋る稼業、喉は大事な商売道具。

元々うがいは習慣付けていたが、

これを教わってからは必ず魔法のうがいをしている。

何となくすっきりした心持ち。

 

さっき帰宅して、手洗いうがいをした。

魔法のうがいの眼目は「あああああああ」じゃなくて

「まほう」と言う事。「ま」、「ほ」、「う」(実際はまほおになるけど)

の三文字だからこその効果。

マ行なら、ハ行なら同じ効果が得られるのではと思いついた。

「女豹」でもいいんじゃないだろうか。理屈は合ってる、多分。

実践。結論から言うと無理でした。

うがい水を嚥下してしまう。喉に入り込む。

なんでだろう、「め」じゃないな、「ひょ」がいけないのか。

とにかく出来なかった、少なくとも自分には。

ご興味ある方は両方試して下さい。

「女豹」じゃダメな事が解ると思います。

やはり「魔法」じゃなきゃ。

先輩が教えてくれる事にはきちんと意味がある。

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愛する新幹線こだま号

10月8日夕方。
東海道新幹線に乗っている。
故郷、沼津へ行くため。
帰省は専ら新幹線。
三島まで新幹線。
そこから東海道線で一駅。
一時間程で着く。早いもんだ。

僕はこだまが大好きだ。
3、15号車が喫煙車という
愛煙家には鉄壁の二段構え。
のぞみは三島に停まらないし
ひかりも三島に冷たい。

東京駅で待っていると
悠然とホームに滑り込む
僕らのこだま。
早く乗りたい気持ちを抑え
車両清掃のおばさまを見る。
この手際の素晴らしさ。
特急料金の半分は
これに対する拝観料だと
言われても何の文句も無い。

乗客が出払うと素早く
隠密の様に乗り込む
桃色の特殊部隊。
華奢な体で腰を入れ
勢いよく座席を半回転。
白いカバーを毟るように剥がす。
もう一人は新しいカバーを
座席に載せる。
静かなること林の如く、
清掃すること火の如く。
灰皿の中身を空け、
箒で座席を掃く。
片側ずつ、二人一組の
見事な連携。
仕上げにカバーをきちんと掛け、
軽くポンと叩く。
我が子を送り出す母親の様。
息子達は綺麗に磨き上げられ、
背筋もピンと伸びている。
ハンカチもティッシュも
弁当も持った。
いってきます、という
声が聞こえる。

ご乗車の準備ができました、
というアナウンスと共に
乗り込む乗客。
倒される座席。
さっきまで直立不動の
気をつけ姿勢だったのに
踏ん反り返る息子達。
更には煙草を押し付けられる。
悪に染まる少年。
汚れちまった悲しみに。
きっと終着駅の名古屋で
母ちゃん達が待ってる。
しょうがないねと
言いながらまた元の
いい子にして貰えるんだろう。
降りる時は座席を戻す。
それくらいしか出来ないが
せめて綺麗に使いたい。

実家から帰る時、
かなりの高確率で
桃中軒(地元の弁当屋)の
鯛飯を買う。
子供の頃食べた味を
思い出したくて。
ノスタルジーには勝てない。
味付きのご飯の上に
ぎっしりと鯛そぼろ。
箸じゃ食べにくいので
スプーンが付いてる。
車内で食べるんだけど
必ずこぼす。ボロボロこぼす。
食べ方まで往時を
再現してる訳じゃない。
なるべく拾うけど
中には失踪するそぼろも居る。
時効まで逃げ切られる。

鯛飯は食べたい。
でも汚したくない。
煙草は吸いたい。
でも灰を落として汚したくない。

結局誘惑に負け、
灰とそぼろに塗れた
ピンクチャイルドを
母親の前に差し出す。

東京駅に着くと
清掃のおばさま方は
「有難うございました」と
深々とお辞儀で迎えてくれる。
「息子がお世話になりました」
といった佇まい。
ごめんなさい。
息子さんを酷い目に合わせました。

僕が出た後、きっと
「またあの子と一緒だったの?
付き合うのやめなさいって
言ったでしょ!」
って説教されてるんだろう。

こだまは寛ぎと罪悪感、
そして母の偉大さを感じる
素敵な新幹線である。
そしてまた僕は
煙草の灰をポロリと落とす。
おばさんごめんなさい。

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無い袖はやっぱり振れない

記事の更新をさぼるなと
方々から言われたりは
別にしてないけど
あまりに滞ってるので
さすがに何か書かないと。

国勢調査出した。
毎度あの手の書類は困る。
就業先、通勤手段云々。
アパート借りる時なんか
どう書いたらいいか悩む。
でもそこで筆が止まる奴とは
契約したくないだろう。
「何こいつ無職?ウソ職業
書いて見栄でも張るつもり?」
とか思われたら
支払い能力を疑われる。

国勢調査は更にもう一歩
踏み込んできた。
「9月24〜30日、あなたは
何をしてましたか?」だと。
23日まではちょこちょこ
仕事があったの。
丁度その間だけが
空洞だったの。本当に。
書類上は明らかに
引きこもりだけど。
収入の発生する行為は
してなかったですが何か。

そんな近況。
ブログ更新しようがないわ

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