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2010年5月

兄さんに感謝

骨折して以来どうも心に余裕が無くて

ブログもあんまり更新できてない。

別段変わった事もなく、怪我の方も順調に回復している。

もう普通に歩くのは問題ない。

ただ今月いっぱいはまだ階段は使わない方がいい、と先生より。

もうすぐくっつくと思う。

 

仕事も元通り。

5月16日は両国亭で両国エンチョウ寄席。

好の助と。前座は講釈師の神田すずさん。

企画とか出演者を決めている好の助が

「橘也復帰戦」って銘打ってくれたので頑張った、つもり。

お客様もそこそこいらしてたのを見て好の助が

「こんなお客さん来るならまた骨折してもらおうかと」

とか言ってた。勘弁してくれよ(◞‸◟)

僕が二席やる予定だったのだが

どうしても一席は『子ほめ』をやりたかったので

わがまま言ってやらせてもらった。

先日聴いた小圓朝兄さんの稽古音源の『子ほめ』。

改めて聴き直したら何かもう凄くて。

基礎っていうか、大事な事がみんな詰まってるんじゃないかと。

入門してすぐ師匠から

「圓之助(小圓朝兄さんの二ッ目の頃の名前)に教わって来い」

と言われ、随分稽古つけてもらった。

一番大事なあの頃、この兄弟子に基礎を叩き込まれた事の

有難みを改めて痛感した。

復帰戦、初心にかえって、初めて人前でやった

あの噺をやらせてもらった。場所も同じ両国亭。

前座の頃あれだけやった噺なのに、二ッ目になってからは

あんまりやれなかった。いつ以来かな、高座にかけたの。

楽しかった。

でも改めて兄さんのを聴くとやっぱ全然違う。何もかも違う。

当たり前なんだけどね。

またちょくちょくやってみよう。

 

自分もいつか誰かに稽古つける事があるかもしれない。

そん時は兄さんにしてもらったようにきっちり教えよう。

「上の人に受けた恩は下の奴に返してやるんだ」

小圓朝兄さんから言われた言葉。

落語だけじゃない、まだまだ人として教わる事はいっぱいある。

いい一門に入ったなあ…。

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みんなの助け合いが何より大事

今月から仕事に漸く復帰した。

ギプスも取れたのできちんと正座できるように。

大変なのは移動だけ。歩く時の痛みはまだ引かない。

 

5月8日から12日まで仕事続き。

朝から晩までみっちり働いている皆様に比べたら

僕らの仕事なんてのはちょっと行ってすぐ終わる程度だから

大変だ、とかそんな弱音吐いちゃいけないんだけど。

両国寄席にも久々に顔を出せた。

私が出た日は上楽兄さんが主任だったので

楽屋の雰囲気も和やかだった。

上楽兄さんは3日の内、2席もネタおろししてた。凄いなあ。

自分も見習わなきゃいけない。

「まだ『抜け雀』50%しか覚えてねんだよ」っていう

前日の発言を聞いた時にはどうなる事かと思ったけど

それを感じさせない高座だった。

王楽兄さんが12日にやった『一文笛』よかったなあ。

やり方とかは色々考えがあるんだろうけど、

僕は王楽兄さんの演出が好きだと思った。

楽屋で先輩方から、随分ご心配頂いた。

もうこれ以上迷惑かけちゃいけない。

気遣って頂いたご恩に報いないと。

助けてくれた後輩にも感謝。好の助、色々有難う。

 

5月13日。病院へ行き骨折の経過を見てきた。

骨って折れたとこがぴたっとくっつくんじゃなくて

折れて出来た隙間に新しく骨が出来ていくのね。

ぴたっとくっつけるには手術する必要があるんだそうだ。

レントゲンで見たら折れた箇所の半分くらいが

新入りの骨で埋められてた。今月中には治る、かな。

痛いけど歩く速度も平地ならほぼ普通。

階段下りるのが厳しいだけ。

車椅子の頃が懐かしい。

あれ大変なんだよね。腕力要るし。

松葉杖はもっともっとしんどい。

入院したのは松葉杖の使い方を覚えるためだったし。

ワキの所に当てちゃダメなんだよ、アレ。

イメージだとワキに密着させてる感じ、自分もそう思ってたけど

それじゃいけないんだって。

腕をきちんと伸ばして、ワキと松葉杖の間に指2本分くらいの

隙間が出来るくらいじゃないといけない。

松葉杖での歩行が出来るように、腕立てやったり

もう片方の足で、片足スクワットやったりと

筋トレもかなりしないといけない。

入院してた時はここ何年かで一番健康的な生活だったと思う。

退院しても中々外出できなかった。

松葉杖ずっとついてると手が痛くなる。

一緒に入院してた人が

「手が痛くなるのが嫌だからトイレも行きたくなくなる」

って言ってたけど、あれ凄くよくわかる。

その人は膝の骨折なので僕よりずっとリハビリも大変。

自分の骨折は「小物」(←担当の先生のお言葉)なので

治りも早い。不幸中の幸い。 

 

最近外歩いてて、松葉杖で歩いている人見ると

頑張って、って気持ちになる。何かあったらすぐ助けたいと思う。

経験無いと何がきつくて何が大変で、とかわかんないし。

世の中、車椅子での生活を余儀なくされたり、

松葉杖で必死にリハビリしてる人間は大勢いる。

そういう時の周りのサポート、気遣いは嬉しい。

自分も若いお兄さんに電車で席を譲って頂いた時は

心から感謝した。

皆さんもそういう人が周りに居たら色々助けてあげてください。

谷亮子さんも民主党から出馬するなら

あの人に受身教えてあげた方がいいです。

前田日明さんは無理だったらしいので他の強そうな方を

ガードマンにしてみたらどうですか。

ガールズとやらの背後に立たせればいいんじゃない。

それと元プロ野球選手より元サッカー選手にも

出馬要請してみたらどうですか。

あれじゃ逆に一発レッド食らいますよ。シミュレーションで。

上手なファウルのもらい方教わりましょう。

それと車椅子、松葉杖が必要な怪我してて

足を組むなんて危険です。

経験してる人間が言うんだから間違いないです。

周りの人が教えてあげた方がいいですよ。

これで小泉進次郎議員が

「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」とか言ったら

爆笑したのに。劇場型政治から演芸場型政治へ。

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トンチキな事言ってる時はどこか具合悪い

5月6日。

先日もお世話になった全楽師匠の会があったので

勉強させて頂きに伺った。

場所は日本橋亭なので、歩くリハビリにもちょうどいい。

いや自宅からずっと徒歩で行くわけじゃないけど。

 

その前に病院へ行き、ギプスを外してもらった。

蒸れるのを防止するために、指のとこだけ

ちょっと隙間作ってあったが

それでも4月19日からずーっと履きっぱなしだったわけで。

まあ想像通りの具合になってた。詳細は書かない。

どういう感じか知りたい方は片足靴履いたまま風呂も入らず

20日くらい放置してみたらわかります。

多分20日もかからない。3日で悟る。

すぐにでも風呂入ってゴッシゴシ洗いたくなったけど

ダメなんだって。こするのは。皮膚ボロボロになるんだって。

なるほどもう片方の足と比べるとよくわかる。

右足だけ老人になってる。

こういう時普通のブログは画像載せるんだろうけど載せない。

足元見られる。

ギプス外したら余計歩くのが辛くなった。痛む。

しかも松葉杖もういらないですとかかっこつけたのがいけなかった。

だから先生は持ってけって言ってたのに。

一日105円のレンタル料で安全が買えると思えば安いじゃない。

ケチは結果的に無駄を生む。

足引きずりながら歩くんだけど、ギプスも松葉杖も無いと

道行く人は僕の怪我を認識しない。

駅のホームとかでチンタラ歩くと凄く邪魔者扱いされる。

こんな事言ったらうちの前座に

「ずっと前から楽屋で邪魔者扱いじゃないすか」

とか言われそうだけどそういう想像はよそう。涙が出ちゃう。

しかし駅って何故上りのエスカレーターだけ、ってのが多いんだろう。

階段って下りるほうがきついのよ。

試しに限界までスクワットやった次の日に

階段の昇降してみると分かる。

 

久々の日本橋亭。

どうやって行くんだっけ、何線乗って行くんだっけ、とか

一瞬迷うほど久々。

楽屋でじっくり高座聴かせて頂いた。

鳳笑が『やかん』やるって楽屋で言ってたくせに『千早ふる』

全楽師は『町内の若い衆』と『井戸の茶碗』

『井戸の茶碗』ってのも色々考えさせられる噺だなあ。

定番というか、スタンダードナンバーなんだろうし

やる人多いんだろうけど、難しい噺だなあ。

ストーリーは分かりやすいしそのままなぞっても良いんだけど

細かいところで色々。

全楽師も随分苦労なさってたし、やはり細部で

もっと工夫すべき箇所があると考えてるようだった。

まあどの噺もそうなんだろうけど。

それにしても人の高座聴くと自分も上がりたくなる。

師匠の高座聴きながら強く思った。

で、実際上がった後は「こんなことなら><」なんだろうけど。

 

終演後は近くの居酒屋で打ち上げ。

からの朝までコース。

またカラオケですか。はいそうですが何か。

ラッツ&スターってやっぱかっこいいすね師匠!

今夜はフィジカル覚えときます。

サザンもまだ勉強不足でしたすいません!

次までに覚えるのでその時聴いてください!

…何を勉強しに行ったの?俺。

なんだかんだで帰宅したのは5月7日10時半頃。

自分にとっては5月6日深夜34時半。

働く社会人の皆様の通勤の流れに逆流する感じが虚しい。

確かに邪魔者扱いされても文句は言えない。

慌てて出社するってのに目の前で片足引きずって歩かれたら

物凄くストレスたまるだろうなあ。

 

打ち上げの時お話させて頂いたお客様に、骨折の事を

随分ご心配頂いた。

その方が仰ってたけど、やっぱり健康じゃないと

いい芸は出来ないよと。

健全な精神は健全な肉体に宿るんだよって。

全楽師も「高座は体力ねえとできねえぞ」って

前に仰ってたっけ。

だから若いうちにドンドンやらなきゃダメだって。

そうなんですよね。

やっぱそうですよね。

早く健康な体に戻りたい。

どうも家で療養してるとろくな事考えない。

トンチキな事ばっかり言ってる気がする。

健康な時はそんな事いわねえ、っていう。

早く取り戻さなきゃ。

 

このブログの過去の記事をさっき見直してみた。

どうやら骨以外にも随分前から色々不健康だったようだ。

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復帰致しました

4月30日。

骨折してから丁度ひと月。

漸く高座に復帰した。

以前から開催が決まっていたご近所のお蕎麦屋さん

中清さんでの落語会。

前回が11月だから5ヶ月も間あいちゃった。

うちで稽古はするけど、やっぱり高座でやるのとは違う。

入門して、初高座上がって以来休むことはなかったわけで。

たまに仕事が2,3日なかったりすると凄く不安になったりするわけで。

丸々ひと月高座上がってない状態ってのは未知の体験なわけで。

自分ひとりの会なのだが、一人では色々大変だと判断して

毎度おなじみ三遊亭好の助に助っ人を依頼した。

僕の自宅の場所を知っている=荷物運ぶの手伝ってもらえる。

ギリギリに頼んでも多分あいつ暇だから大丈夫。

これ以上無い人材だ。

果たして彼は来てくれた。流石二世!

普段なら徒歩5分の蕎麦屋までが遠い。

20分位かかったかな。

好の助が爆笑してたけどこっちはそれを怒る余裕も無い。

会場の準備を整え、開演を待つ。

今回、こんな状況なのでろくに宣伝出来なかったのだが

お客様はいらしてくださった。

中清さんのおかげです。本当にありがとうございます。

番組は好の助がやって、その後僕。

好の助『お見立て』、橘也『短命』

『お見立て』ってのは廓噺。大人の世界。

『短命』ってのは、ある夫婦が、その、ナニが過ぎて、っていう噺。

やはり大人の世界。

客席にお子様がいらしてた…。

だから言ったんだよ!『転失気』と『金明竹』でよかったんだよぉ!

そのお子様のお母様が帰り際

「大丈夫ですよ、この子も楽しんでましたし。

橘也さんの噺が終わった後、

“お母さんは長生きだね”なんて言ってましたから」

それでいいんすかwwwだいじょぶなんすかwww

次は健全なお話するからねー。また来てねー。

次は座薬がどうのとか絶対言わないからねー。

終演後は打ち上げ。

中清さんはお蕎麦も勿論美味しいが、ご主人がお酒にこだわってるから

いいお酒揃ってるんだ…。

皆様お好みのおつまみと共にお酒を堪能なさってたようで何より。

私は骨折療養中なのでお酒は控えておきました。

肝心の僕の高座ですが、まず上がれるのかっていう、そこからして

心配だったんですが、まあ何とか上がって座る事は出来ました。

高座の後ろにスペースがあったのでそこに足首から下を

出しておけば、折れた所は痛まずにすんだので。

噺の方は要リハビリ、ですな。

この場を借りて、ご来場くださった皆様に心より御礼申し上げます。

そして中清の大将、おかみさん、有難うございます。

また勉強会させて下さい。次は万全のコンディションで参ります。

好の助もthx。ただ僕の小学生の頃のトラウマを

お客さんに披露するのはやめてくれ(◞‸◟)

でも何とか無事勤めた事で安心しました。

さ、本格復帰に向けて稽古でもしますか。

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