« 下手の考え休むに似たり | トップページ | 取り急ぎご連絡とお詫びをば »

若いって、いいわね…。

3月28日。

荒川区役所傍のサンパール荒川へ行く。

仕事ではない。

都立竹台高校吹奏楽部の「第14回定期演奏会」。

 

この高校には一昨年からお世話になっている。

まだ二ッ目になったばかりの頃からだっけ。

三年生の選択授業で「古典芸能・伝統文化を学ぶ」

みたいなのがあるそうで、

その一環として落語鑑賞をすると。

で、実演しに行く事になったのが、私。

うちの師匠と、竹台の澤田先生が

同じ常磐津のお師匠さんについてるのがご縁。

去年も落語やりに行かせて頂いた。

落語の歴史やらなにやらお話してから小咄やったり

実際落語一席やったり。

何故か校長先生まで着席して私の話を、噺を聴くという

監視下の元、楽しく仕事できた。

いい子しか居なかった。自分が一番楽しんでたんじゃなかろうか。

3年生という事なので、帰り際に自分の経験を踏まえて

彼らの前途を祝福するような事を言った。

これからもっと楽しいぞって。

 

授業終えて楽屋に戻ると女子生徒二人が来てくれた。

「あたしたち、大学合格したんです!」と

清々しい顔で報告してくれた。

我が事の様に嬉しかったなあ、あれ。

色々お話してくれた。

おっちゃんJKと話す機会とかないから緊張しちゃったよ。

二人は吹奏楽部所属だそうで、

卒業前に演奏会あるから是非来てくれとの事。

その場で約束した。絶対行くよって。

 

そして迎えた当日。

日曜日なのに仕事が一件も来ないという幸運もあって

約束通り行く事が出来た。ついてるぜ俺。

凄いじゃん。満員じゃん。

あと入り口と受付で案内してたお姉さんがみんな綺麗じゃん。

目移りしちゃうじゃん。後でOGの皆さんだと知った。

いいなあ。俺も吹奏楽部に入っとけば良かった。

でもニキビ面全盛期の暗黒の10代の頃の僕が

そんな桃源郷に居たら「なにこいつきめえ!」って

なってたんだろうなあ。

「なにこいつ制服のズボンの内腿んとこ擦り切れてる!

ピザってんじゃねえよ!」とか罵られてたのか…!

何でやってもいない事で

こんな妄想して自分を傷つけるんだろう俺(◞‸◟)

 

汚い過去の思い出が浄化されるような

素敵な演奏会でした。

選曲も構成も、パフォーマンスも良かったすよ。

個人的には第1部が一番良かったかな。

ホルンの四重奏も良かった。

ホルンって何か不思議な音なのね。

高音と低音が何かこう、凄い微妙なとこで

鬩ぎ合ってる様な、薄氷の上を上手い事

進んでいくような、不思議な感じ。

その後のサックスの五重奏とのコントラストが印象的だった。

嵐のメドレーの時のタンバリンの子、

一緒にカラオケ行ったら楽しいだろうなあ。

自分も昔フルートかじってたけどあんな綺麗には音出ないや。

 

僕は人と何かをやるのがイヤで、独りで出来る

落語を選んだ。

でも漫才とかコントの先生方見てると、あのテンポで

掛け合いしていく楽しさに魅了される。嫉妬する。

自分には生み出せないグルーブ。

複数の人間が絡むからこそ出来る面白さ。

吹奏楽って誰一人欠けてもダメだよね。

全員が同じ方向向いて、自分に出来る事やれるだけやって

それで一つの作品になるっていう。

シンバルとか音でかいから、あれ間違ったり間を外したら

えらいこっちゃでしょ。

シンバルの子が居合い抜きの達人の様に

自分が動く瞬間を見極めてるのかっこよかった。

 

毎日放課後練習して、家でもおさらいして、

一生懸命稽古した上で、舞台で全力で遊ぶ。

アンケートにも書いたけど、羨ましいと思った。

見習う事が沢山あった。

稽古して、噺を腹に入れて、それで高座に上がったら

後はお客さんとの駆け引き、やり取り。

自分のその時の感情とか思いを、腹に入った噺に

全てぶっ込むっていう。

要するに稽古しろと。

長州力も言ってたっけ。道場は嘘つかないって。

六三郎じゃないよ。どうじょう。

と言って別に道場六三郎が嘘つきとかそうじゃないのよ。

 

3年生が最後一人一人花束受け取って、壇上に並んで

客席に深々と一礼。

後ろで見ていた後輩は、きっとその背中に憧れる。

毎年そうやって受け継がれていくんだろう。

素敵な時間でした。

 

僕を誘ってくれた本橋さん×2(←バツ2じゃないよ)、ありがとう。

みんなかっこよかったよ。

4月からの大学生活も満喫してくださいね。

つまんない男に引っかかっちゃだめよ。

このご縁を作ってくれた澤田先生にも心からの感謝を。

また呼んで下さい。ギャラとかそんなのどうでもいいです。

遊びに行く大義名分が欲しい。

その時はまたRoger Cichyの『Quartets』聴きたい。

いや、落語もちゃんとやりますからw

 

年寄りが認めたくないものは若さ故の過ちだけではなく

若さ故の煌きもだと思う。

もう二度と手に入らないものだから。

竹台ブラスのみんな、お疲れ様でした。そして有難うございました。

|

« 下手の考え休むに似たり | トップページ | 取り急ぎご連絡とお詫びをば »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

橘也さん、怪我なさったんですって?!
お見舞いのひよこですchick、お大事に。

投稿: ひろみ | 2010年4月 1日 (木) 11時28分

お世話に…ということは母校とは違うのでしょうか。
高校のお話を聞いて僕も母校が懐かしくなりましたよ。まだ22歳なんですけどw
部活も中学からずっと将棋してましたね…適当にgdgdしながら友達や先輩と指していた時間が楽しかったなぁ……

投稿: math | 2010年3月29日 (月) 09時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1324545/33981975

この記事へのトラックバック一覧です: 若いって、いいわね…。:

« 下手の考え休むに似たり | トップページ | 取り急ぎご連絡とお詫びをば »