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3月4日、両国寄席

昨日3月4日、両国寄席に出演。

前座の後の出番予定だったが交代で食いつき(仲入り後)に。

寄席では良くある事です。

べ、別に、遅刻したとか、そんなんじゃないんだからねっ!

勘違い…しないでよねっ!

楽屋入りすると一門会会長、鳳楽師がいらっしゃった。

お早い。昼席を終えて、そのままいらしたようだ。

あれだけ忙しいのに元気だよなあ…。

どうしたらあんな量の仕事こなして元気でいられるんだろ。

いつか秘訣を聞いてみたい。

雨の中、お寒い中、お客様は大勢いらっしゃる。

そら鳳楽師匠が主任なら当然だわな。

楽屋にて私が愛して止まない五九楽師匠とお話。

前座の頃、私が楽屋での動きとか、立ち居振る舞いを

見ていて、この師匠にどれだけ教えられた事か。

前座が困らない様に、他の師匠方の邪魔にならないように、

寄席の進行がスムーズに行く様に、全てを見越して

この師匠は動く。

あれこれ口で注意したりとかそういう事はなさらない。

行動で範を示す。

僕の中での理想像だ。

うちの師匠、圓橘も五九楽師匠が楽屋にいるだけで

機嫌が良くなる。遙か遠いけど五九楽師匠のようになりたい。

かっこいいのよねえ…。ええわぁ…。

大師匠、五代目円楽師の事とか聞かせて頂いた。

噺教えてやろうか、という有難すぎるお言葉まで頂いた。

改めて、こちらからきちんとお願いさせて下さいと申し上げるのが

精一杯だった。

その日の演目は

松幸兄『大安売り』、好太郎師『強情灸』、立川志遊師匠『だくだく』

五九楽師『持参金』、楽京兄『時そば』、竜楽師『厩火事』

橘也『都々逸親子』、ダーク広春先生のマジック、で

主任鳳楽師匠は『百年目』をたっぷり。

僕が上がる前、鳳楽師より「トントンと、な!」

万事心得ておりやす。

竜楽師より「必殺の都々逸親子があるだろ」

殺しちゃいけませんけど、了解であります。

食いつきで上がるのはめったにない機会なので

何か緊張する。

前座の頃、あんなにやった噺なのになあ…

久々にやると緊張するわぁ。

まあ、あんなもんでしょ。

鳳楽師の『百年目』は、流石の貫禄だった。

鳳楽師は沢山沢山ネタ持ってるけど、

この『百年目』と『妾馬』、『不動坊』が僕は特に好き。

この日いらしたお客様お二人から、差し入れを頂戴した。

「ついにねんがんの、にゅうよくざいをてにいれたぞ!」

いやあああああああああああ!!!!

恥ずかしいいいいいいいいいいいい!!!!!!

足から崩れ落ちそうになった。

いや確かにこのブログで書いたけどさ、うん、そうなんだけどさ、

実際頂戴すると恥ずかしい。申し訳ない。恐縮しきり。

有難く使わせて頂きます。心より感謝。

兼好兄さん!いやおやびん!やりやしたぜ!

この調子でいけばあっしら長者になれやすぜ!

兄さんにも感謝。

終演後、鳳楽師匠はお客様と打ち上げに。

タクシーから手を振る師匠を見送る。

さて帰るか…。一人で寂しく飯でも食うか…。

楽生兄さんが楽屋に。

一緒に寄席を出る。

「飯でもいくか?」

その一言、お待ちしておりました。

こちらからは申し上げられないので、ずっとさっきから

目で合図してました。ごちになりやす!

人形町まで歩くと仰る。

雨、だよ?寒いよ?風強いよ?僕お腹空いてるのよ?

あのね、お兄ちゃん。さっき鳳楽師匠が使ってた

「タクシー」っていうの、あるでしょ。

ボク、あれ乗ってみたいなあ。ね?お兄ちゃん。

無視。否決。

北風と太陽の、北風にビュービューやられる旅人の様に

傘を前に出しながら両国橋を渡る。

歩くと結構暖まるね。人形町に付く頃には寒さは気にならず。

楽生兄夫人も合流。

聞いてお姉さん!この人さっきから

「ここ良いなあ」「ここの鶏肉料理専門店いいな」

「やっぱ焼肉にすっか」とか言いながら

全然決めないのよ!優柔不断よ!この人!

「いつもそうなの」だって。ヤッパリナ。

漸く一軒のお店に軟着陸。

ホントは酒飲まない方がいいんだけど、飲んじゃった。

だってタd…げふんげふん、兄さんと飲むんだもの。

この兄さんには前座で入りたての頃から

仕事で使って頂いて、色んな事を教わった恩がある。

随分使って頂いたっけなあ…。

色々教わったっけなあ…。

あんなとこ、こんなとこ、連れて行って頂いたっけなあ…。

書けないけど。

中国行くとか言い出した時は悲しかったなあ。

「明日から私どうやって暮らしていけばいいのよ!」っていう。

兄さんがいない間、こちらでは若手の打ち上げの回数が

激減しました。

帰ってくりゃ結婚しちゃうし。

お姉さんはその日もお綺麗でした。羨ましい。けっ!

どうしたらあーいう美人捕まえられるんだ。

お姉さんに以前、

「橘也君は喋らなきゃもてるかもね」って言われた覚えがある。

あの、お姉さん、私喋るのが商売なんですけど…(◞‸◟)

兄さんと真面目な話から、こないだ仕事で海外に行ってたそうなので

その話も聞かせて頂く。何度も話の腰を折りながら。

この兄さんはどこでも行ける度胸があって凄いなあ。

お客さんにもスッと懐に飛び込んで仲良くなっちゃうもんなあ。

まだまだ兄さんに教わる事は多い。

お店を出ると雨はまだ降り続いてた。

雨の中、お別れする。

帰りの移動中、久々に尿意耐久レースをした。

やっぱ遠いわ吉祥寺。

またも偉大なる諸先輩方の教えを受けた一日であった。

そして今日、3月5日の両国寄席は

六代目円楽師が主任。

天気もいい。あったかい。週末。

混むだろうなあ。

ご来場予定のお客様はお早めにどうぞ。全席自由なので。

私も出ます。まあ今日も、トントンと、だろうな。

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コメント

4日は、メリハリのあるとても良い寄席でしたね。
出番交代があったお陰で、橘也さんのお噺を聞くことができて、とってもラッキー。
(しかも、好太郎さんの強情灸は聞いたばかり)
仕事トラブルで張り詰めていた神経が、落語のお陰で癒されました。
竜楽師匠が「必殺」と称した(賞した?)だけのことはあります。
「都々逸親子」楽しかったですheart

投稿: ゆう | 2010年3月 5日 (金) 15時49分

必殺!!都々逸親子、おもしろかったです!!happy01

投稿: ひろみ | 2010年3月 5日 (金) 14時43分

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