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2010年2月

だけどやっぱりベタが好き

記事の投稿にあたってカテゴリーの選択をするのだが

最近「日記・コラム・つぶやき」ばっかり。

ツイッターでいいじゃん、呟くなら、って思ったりもするのだが

どうもあれは自分に合ってない気がする。

まず140文字じゃ足りない。

私の呟きはお経や黒魔術の呪文のように長いのだ。

それにツイッターとやらを視察したら

何かみんなでワイワイやってるのね、あれ。

誰かが「起床なう」っつったらフォローしてる人は

「おはよー^^」とか呟かなきゃいけないのね。

何それめんどくせえ。

自分の中のツイッターのイメージって、

密室に軟禁された人間がボソボソ独りで言ってるのを

別室のモニターでニヤニヤしながら眺める感じだと思ってたのに、

何かすごく楽しそうにチャットしてんのな。

何だよ…お一人様専用呟きツールじゃねえのかよ。

だったらブログで十分だ。

もし自分が前からツイッターやってて、複数の人にフォローとか

してもらってたら、椎間板ヘルニアになった時に携帯から

「ヘルニアなう」とか呟いたらフォローしてる人から

「つ鎮痛剤」とか言われたのかな。やっぱツイッターイラネww

現在2月28日21時前。月がとても綺麗である。満月である。

今日は津波速報が飛び交う一日だった。

北朝鮮のミサイルに対してもこれくらい国民が敏感になってたら

麻生さんも苦労しなかったろうに。

そら天災は怖いけどさ、人災も恐ろしいのに。

どうしてそういう事絡みになると言論する事すら悪だという風に

なるのかね。

ミサイル来るぞっていう警報が、誤報だったって分かった時に

「麻生ふざけんな!だからダメなんだ」みたいに言ってる奴いたけどさ。

例えばその人の前後で二人の人間がキャッチボールしたとする。

まあありえない例えだとかそういうのは置いといて。

で、その二人の投げる球が凄く速いと。でも頭上を通るから

その人に直撃はしない。

でもちょっと軌道が反れて、真ん中の人の頭かすめたら

その人びびるでしょ。避けようとするでしょ。悲鳴上げるでしょ。

そういうことですよ。

誤報だからなんなのよ。危機管理ってそういうもんじゃないでしょ。

よその国と付き合うのも、人と人が付き合うのも一緒っすよ。

誰かにいきなり訳も分からず殴られたら

警察に訴えるか、正当防衛としてそいつフルボッコするでしょ。

まあフルボッコじゃ過剰防衛だけど、少なくとも

身を護るでしょ。防衛本能働くでしょ。

右の頬殴られて左の頬出すのを美しいと言う人もいるかもだけど

そんな精神で国家運営されたら死ぬよ。俺ら。

死にたくなかったら護るんですよ。死守ですよ。

自己犠牲だの平和だの憲法9条を世界遺産にだの言ってる人達は

いざ自分が被害にあったときどうすんだろね。

大嫌いな自衛隊のこと「税金ばっかり使ってこの役立たず」とか

罵りそう。バカジャネーノ?

話が大分逸れたなあ…。何だっけ。そうだ津波だ。

カラオケ好きなんだけど、

「カラオケ行ったらサザン歌う」って言う人は基本的に好き。

でもいざその人とカラオケ行って、その人が十八番として

『TSUNAMI』歌ったら多分自分は興ざめする。

何かなあ、そうじゃないのよ。

上手く表現できないんだけど。

そうじゃないのよ。

『涙のキッス』も、無くはないけど違うのよ。

『勝手にシンドバット』でもないのよ。

『みんなのうた』は、まあ、いいや。でもぴったしじゃないのだ。

難しいなあ、これ伝えようとするの。

凄く感覚的な事だから。

『女呼んでブギ』完璧に歌うよって人とは握手。

『湘南SEPTEMBER』大好きって人とは抱擁。

まあ結局自分の好みなんだろうけど、何かこう

カラオケの定番でござい、みたいのを臆面もなく

チョイスしちゃう人は苦手なのだ。

だから『浪漫飛行』とか熱唱する奴はイヤ。

でもその歌自体が嫌いかというと、むしろ大好きなんだけど。

難しいなあ。

そして自分よりもっとこういう病気の人は

「サザンとか歌う時点でイヤ!」なんだろうな。

ちなみに自分がカラオケで最後の〆によく歌うのは

『素敵な夢をかなえましょう』

こないだ全楽師匠にそれ話したら

「お前ホント馬鹿だな!」って言われた。ですよね…。

僕はやっぱりベタが好き。でも認めたくない。

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イメージってなんだ。「○○らしい」ってなんだ

ブログの更新をちょっとさぼると

また好の助に怒られるのでここらで何か書かないと・・。

まずは近況報告。

23日までは前記事に書いたっけ。

24日は吉祥寺東コミュニティーセンター、九浦の家にて

「第6回 九浦の家落語会」

孤独な仕事って緊張する。

自分の高座聴きに来て下さるわけだから。

責任に押しつぶされそうになる。

いつも終演後、木戸に立ってお客様をお見送りするのだが

いつもいつも握手して「今日も良かったよ」って言って下さる。

今日「も」。これが何より嬉しい。

こないだ兄弟子と話したけど、楽屋に差し入れする物を

悩んでるお客様ってよくいらっしゃる。

何頂いても嬉しいんだけど。

でも何より嬉しいのは足繁く自分の高座聴きに

来て下さる事。これに尽きると。

手ぶらでいいのよ。何もいらないんです。

お仕事等に差し支えない程度に落語好きになってくださって

自分の高座聴きに来て、

「今日のアレ、面白かったよ!」

これで十分です。

何か気に入らない事あったらそこを指摘して下されば

参考になります。それが精進です。

いいのよ、日本酒を一升瓶で二本も持って来なくて。

別にお祭りじゃないんだから。

これだけ娯楽がある中であえて落語をチョイスってだけで

嬉しいのであります。

24日も女子フィギュアスケートを観ていたかっただろうに

私の高座聴きに来て下さるんだもの。

私が高座上がる前に

「今日は大ネタやるの?」とか聞く人もいないし。

真央ちゃんが本番前にマスコミどもに

「今日はトリプルアクセルはやりますか?!」とか

しつこく聞かれるの、絶対うざいと思う。

確か真央ちゃんっててんびん座で午年でB型なのよね。

自分と一緒。だから親近感。今はゆっくりお休みになってね。

25日は完全オフ。師匠の会のチラシを印刷しに

外出した以外は引きこもり。

深夜に僕が心から尊敬してる人とお話。

と言っても肉声ではない。チャット。

相手の年齢も性別も何してるかも知らない。情報無し。

知ろうとはしない。神棚の中身を恐れ多くて見られないのと一緒。

それくらい尊敬してる方とお話。

お友達とか思うことも出来ない。畏怖の念が立ちはだかる。

その方に教えて頂いたのだが、夢を自在に見る事が

できるんだそうな。

何でも掌をじっと見て、「これは夢だ」と念じるとか。

で、夢見たときにそれやると、それが夢と把握できるから

後は空飛ぶなりなんなり自由自在、なんだそうだ…。

掌見ながら「働いても働いても暮らしが楽になんねえなあ」って

愚痴る方法は知ってたんだけど。

でもなんか怖いからやんない。その方も怖いからしないとか。

自分が子供の頃よく見た夢ってのがあって。

まず自分以外の家族が殺される。

そして自分は逃げる。謎の組織から。

組織の黒服の男たちが僕を追跡する。

僕はひたすら泣きながら逃げる。

舞台は…当時自分が住んでたマンション…。

舞台がしょぼい。想像力の限界がここら辺に伺える。

結末は来ない。覚えてないだけかもだけど。

あと見たのは、近所のどぶ川に、自分以外の家族が

何故か流される。自分大泣き。

そんな夢ばっかし。

あれは一体なんだったんだろう。

こんな近況報告でいいのか…???

頭おかしい奴と思われr…ああ、もう思われてるか。ならいいや。

26日は月例「圓橘の会」於・清澄庭園大正記念館。

師宅へ行く前に近所の公園で時間を潰す。

前にも書いたけど早めに師匠宅付近へ行くのはデフォ。

自分は結構綺麗好きなので(我が家の惨状を知る者には

嘘つき呼ばわりされると思うけど)

公衆トイレはすごく苦手。でもしょうがない。

自分が歩く公衆便所になるよりましだ。

トイレの落書きに目を向ける。

「シャブ売ってくれ」

「↑酒井法子に頼めよ」

「↑安くしとくぜ。090○○△□・・・・」

「今日も元気にウン○が出ました!」

強いて付け加えるなら、「安くしとくぜ」の後に

「でも高そう(高相)」ってのは…くどいか。

だから俺はだめなんだ。

雨にも負けず、風にも春の花粉にも負けず、

お客様は来てくださった。弟子の私からも感謝申し上げます。

帰りに小腹空いたので近所のマックへ。

今度はハワイアンバーガーすか。

買ってみる。

正直ハワイのイメージって…無いわ。自分には。

あれでしょ。浜辺が綺麗で、火山とかあって、

昔は力士が採れたけど最近は採掘しすぎて出ないんだっけ。

今はモンゴルで採れるんでしょ。

空港降りると綺麗なチャンネーが

花輪をかけてくれて接吻するんでしょ。

大晦日の格闘技の大会に負ける人が行くんだっけ。

これだけしかない。ハワイのイメージ。

うちの前座の一太郎(楽太郎師の息子)に聞いてみりゃいいのか。

あいつ…じゃねえや、あのお坊ちゃん、

「ハワイは行き飽きた」とかぬかしやg…もとい、

仰ってたからなあ。

とにかく自分の中のハワイのイメージが、

ハワイアンバーガーには見出せなかった。

どこがハワイ…?

包装紙開けるとちっさいお姉さんがキスしてくれるでもなし。

場所が無くて暇な力士が売ってるでもなし。

噛むとワイキキのビーチに頭から突っ込んだかのように

ジャリジャリするでもなし。

キラウェア火山のマグマの如く高熱のソースが

流れ出てきて手が大火傷するでもなし。

ふつーに美味いテリタマバーガーじゃん!

いや美味いからいいんだけどさ。

ハワイアンって…言うから…。

でもこれって他人事じゃないのよね。

よく「落語らしい」っていう表現使う人いるけど、

落語らしいってなんなの?

いや、何となくわかる、ような気もするんだけど、

それって自分が好きな師匠方の落語から

何となく自分で勝手なイメージこさえて、そこからの

乖離が大きいか小さいか、その差異で計ってると思うのよ。

小圓朝兄さんに入門したての頃、

訛りとか鼻濁音とか徹底的に矯正して貰ったから、

そういうのは大丈夫、と思いたい。

でもいざ「落語らしい」かどうかって言われると、

自分の高座ってどうなんだろうと悩んでしまう。

たかが5年ちょいのキャリアでそんな悩み持つ事が大馬鹿だけど。

じゃあ誰の噺が「落語らしい」の?って聞かれても

多分自信持って答えられない。

誰の噺が好きですか?ならすぐ言えるけど。

イメージって、なんなんだろね。

よくわからん。

とりあえず言える事は、

ハワイアンバーガーは普通に美味い。それだけ。

でもアレ一個で400円以上するのよね…。

今度公衆便所に「ハンバーガー売ってくれ」って

書いてみようか。そうしたら誰かが

「安くしとくぜ」って…

公共の施設に落書きしてはいけません。

お兄さんとの約束だ!

やった事も無いFF9のED曲『Melodies Of Life』ってのが

今お気に入り。やってもいないのに何故か泣ける。

そんな最近です。

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先輩は偉大である

今日2月23日は上野広小路亭にて

神田すみれ先生の一門会に出させて頂いた。

他所様の高座に上がるのって緊張する。

借りてきたデブ猫の様に縮こまっていた。と思う。

ネタは『身投げや』をやった。すべってごめんなさい。

緊張したの。ホントはもっとちゃんと出来る子なの。

ただ緊張しなかった時はないの。大概ダメなの。

講釈の会だが、落語が二本入った。

私ともう一人は三遊亭兼好兄さん。

一門の良き先輩である。

常にニコニコしてらっしゃる。

どう見ても体調悪そうでもニコニコしてらっしゃる。

私なら体調悪かったり気分が優れない時は

つい顔に出てしまう。

それがよくないんだとしばしば怒られる。当然だ。

その点兼好兄さんは顔にそういうのを出さない。

きちんと口で言う。

「喉が痛い」「風邪引いた」「酒が抜けてない」「ちっ、うっせーな」etc.

でもお顔はニコニコしてらっしゃる。

こちらもつられてニヤニヤしてしまう。

一緒に居て凄く楽しい兄弟子だ。

色々アドバイスもして下さる。

高座の事から、結婚生活に対して私が抱く幻想への戒めまで

幅広く助言を下さる。

昨日記事にした入浴剤大好きっ子アピールも

兄さんのおかげである。

もう狭い我が家のどこに入浴剤を収納しようか、

そればかりを考えている。

ブログに書いた旨を兄さんに報告した。

するといつも菩薩のように微笑んでらっしゃる兄さんの顔から

笑顔が消えた。

「何でそんな風に書くんだ!」

怒られた。

大好きな先輩に怒られるのは心に響く。

しくじった…。心が折れる。

兄さんが言葉を続ける。

「俺も入浴剤が好きと何故書かないんだ!

じゃなきゃ意味が無いだろ!」

落語ファンの皆様。

噺家は大勢おりますが、今落語界で最も

入浴剤が好きな噺家は

一位・三遊亭兼好、二位・三遊亭橘也

であります。ぶっちぎりであります。

三位以下は述べる必要が無いほどのワンツーフィニッシュ。

兄さん!これでもう入浴剤の心配はいりませんね!

先輩は偉大である。

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心の洗濯

腰の具合も大分良くなったと油断したのがいけない。

やはりまだまだのようだ。

家から吉祥寺駅まで徒歩10分ちょい。

腰を悪くしてからは15分はかかる。

歩いてるとすぐに右足が痺れる。

どうしてもかばうので左足に負担がかかる。

そして左足も痛くなる。

悪循環だ。

行きつけの散髪屋さんも腰痛もちらしい。

立ち仕事って腰にくるのよね。

半身浴を勧められた。

前座の頃はシャワーしかなかったので

湯船につかることなんて皆無だった。

吉祥寺に越して自宅に風呂はあったものの、

面倒でシャワーのみだったが

それがいかんということらしい。

退院以来、半身浴を続けている。

前座の頃、入浴剤を貰った事があった。

当時風呂無し生活だった私はお礼を言いながら

途方にくれた。

お客様から頂いた品だし、何とか使いたいけど湯船が無い。

かといって人にあげるのは死んでも嫌だ。ケチだもの。

数年越しに漸く日の目を見た。

あれ、いいね。

まず種類が恐ろしく豊富。

日本人の好む幕の内弁当的な色々楽しめる良さがある。

それに日本人はお風呂って基本好きでしょ。

どこそこの温泉の素、みたいな手軽に各地の名物を楽しめる

お取り寄せグルメ的楽しみもある。

日本人が好む要素しかない。

ユニットバスという合理的システムが今ひとつ

日本人にとって抵抗があるのは

大好きな風呂に便所がくっついてるというのが

生理的に受け入れ難いんだと思う。

湯船に浸かってゆったりしたいのに、

その横に便器あったらいやだわ。

綺麗になった気がしない。

前座の頃貰った入浴剤はもう無くなった。

明日買いに行こう。

ギャラの現物支給は絶対嫌だけど

入浴剤なら許せる気がする。

いくらあっても困らないし腐るもんでもないし。

入浴剤、大好き。

……ふぅ。

取りとめもなく書いた。

何の面白みも無い記事ですいません。

でもこうやってアピールすると

お客様からイヤって程入浴剤貰えるよって

兄弟子に言われたの…。

これでいいんすよね?兼好兄さん!

貰えなかったら兄さんにねだろうっと。

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土曜日の恋人

2月21日日曜日、現在午前5時28分…。

昨日はすごくいい陽気だったのを忘れるどころか

寒すぎてその陽気を思い出しながら眠りにつきたくなるくらい寒い。

寝たら死ぬぞ!寝るなら死ぬな!死ぬなら寝るな!…ん?

とにかく外が寒い。

我が家の周辺は住宅地で、とても閑静だ。

吉祥寺という繁華な街とは思えないくらい静か。

うるさいのは私が夜中に、その日の高座の不出来を思い出して

叫ぶ時くらいのもんだ。頻繁に叫ぶ。

まだ冷静さが残ってる時は布団をかぶってタオル噛んで叫ぶ。

麻酔の無い頃の手術みたいに。

でもさっきは賑やかだった。

猫がさかってる。お日様もさかってる。みんなもさかってる。

ルールルルルールー 今日もいい天気ー

流石徹夜明け。自分でも意味が解らないや。

とにかく猫が

あおぉぉぉぉぉぉぉ…んぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!!

と叫んでる。

さかってやがる。種族維持本能に任せてやがる。

叫んでもてるならさっきまで一緒に居た師匠と俺は

もてまくりだ!こんちきしょう!

猫はいいなあ…。

2月20日、土曜日。

新座にて「第2回 こみとら寄席」

以前ブログで述べた、朱炫さんから暖簾分けした

古味虎さんでの落語会。前回は去年の7月。全楽師匠の会。

私も抱き合わせで呼んで頂いてる。

社長はじめ皆様には本当に感謝してもし足りない。

おこげ食べられるしぃ。

前回は猛烈に受けた。

師匠は勿論だけど、私みたいなもんの高座も

凄く前向きに聴いて下さった。

ああいう前向きさ、楽しもうっていう意気込みを

ひしひしと感じられる落語会ってなかなかないのだ。

逆に新鮮。そんな感じ。すごく嬉しい。やってて楽しい。

今回も師匠の高座はバッチバチ受けてた。

私も、喜んで頂けたのかな。

私は『金明竹』、師匠は『初天神』をサゲまで。

初天神は時間調整がしやすい(長くも短くもやれる)ので

寄席だと短く高座やらなきゃ、って時に

調整でやる事が多い。サゲまで滅多にやらない。

私は一度だけ。師匠も数えるほどしか、との事だった。

落語も打ち上げも盛況のうちにお開き。

次回も来るよ、というお客様が大勢いらっしゃった。

有難いことであります。

96歳のお客様もいらっしゃった。

今まで仕事でお目にかかったお客様では最高齢かな。

でも耳も聞こえるし、記憶もはっきりしてるし、

何より最前列で噺を凄く楽しそうに聴いて下さってた。

その笑顔が芸人冥利に尽きるです。

僕みたいな底辺のgmkzにも優しいお褒めのお言葉を頂戴した。

前座呼び捨てにして捕まえて他の人の見てる前で

ボロクソ小言言うようなお客さんに見習って欲しいわ…。

いや、私はそんな人見たことないすよ。

居るという話は聞いた事があるよーっていう、ね。

お客様は神様であります。

お客様がお帰りの後は恒例の後ミーティング。

社長も師匠も積もる話があるのでしょう。

そこはもう10年近いお付き合いらしいので、

私が立ち入る資格は無い。隙も無い。じっと耳を傾ける。

あんかけ焼きそばはその日も美味だった。

あんかけって、いいよね。

何かこう、おごっそう、っていう…。

ええ、ええ、所詮貧乏人ですよ。

確定申告行ったら税務署の人に

鼻で笑われた事のある男ですよ。

「経費?ああ、収入の一割でいいんじゃないすか?

渡辺さん、収入少ないんで!いいですよ適当で!」

ちゃんと書いたけどさ。そんな言い方ないじゃないのさ。

他の人の居る前で収入少ないとか大声で言うなよ…。

今年も早く行かなきゃなあ…。

終電はもう無い時間。

でも全楽師匠が車で送ってくれる。凄く嫌そうに。

でも電車で帰るって言ったら

「いいよ、俺が送ってやるから朝まで付き合え馬鹿野郎」

だと思うのよね。

照れ屋さんなのね…。素直じゃないのね。

でも、そういうの、キライじゃないわよ。

このブログ、全楽師には絶対見せらんねえな。

新座から吉祥寺って車だとあっという間なのね。

でお後は恒例、

男だらけのカラオケ大会~ポロリもあるよ(失言的な意味で)

個室がいいのよね。じっくりお話できるじゃん。

どうしても声でかくなるし。周り気にしなくていいじゃん。

師匠の話に耳を傾ける。隙あらば質問する。

何かボケられそうならボケる。失敗したら精神的体罰。

師匠の「いい意味で」くっだらないボケに適切なリアクションを返す。

お気に召さなければ精神的体罰。

精神的体罰ってなんだ。完全に矛盾してるじゃねえか。

まあいいや。ニュアンスは伝わるだろう。きっと。

楽しくて仕方ない。心地よく疲れる。眠気はまるでこない。

師匠は一回欠伸してた。

こういうディスカッションが何より財産なんだよね。

いつもいつも師匠には色々教えて頂く。

自分の無知と無能に気づく。

そしてお客様には聞かせられないが聞くことの出来ない

ネタを聞かせてくれる。

高座ではやらない、時事ネタとか、そういうの。

滅茶苦茶面白い。その手があったか!っていう。

そして絶対高座では使えない。だってひっでえもん(良識的な意味で)

あれをタダで聞けるのって幸せだわ。

「てめえ金払え馬鹿野郎!」ってよく言われるけど。

午前1時半に入店して5時までのフリータイム。

歌ったのは最後の45分だけ。

師匠は声量凄いのよね。僕も声でかいので

客や従業員とかが通ると大体こっち見る。

男二人ですが何か問題でも?

師匠は今日、僕が着物に着替える時、襦袢の袖で

お店のお醤油をこぼして襦袢を醤油まみれにしちゃった時、

「すぐ洗った方がいい!俺が洗ってきてやる!」って

洗って下さった(化学繊維の襦袢なので洗えるのだ=安物)。

話してて楽しくてしょうがない。カラオケの趣味も、きっと合う。

…師匠が僕よりちょい年下で、

あんな荒っぽい口調じゃなくて、僕のこと

「てめえこの野郎!」とか言わない

おしとやかな女性だったらなあ…。

あ、やっぱこの妄想やめ。

徹夜明けの脳髄でも耐えられないや。

まあとにかく二人でよう歌った。

個室の前を男2、女2の若者が通る。

羨ましくなんかねえかんな!

おめえら師匠のネタきけねえんだからな!

すっげえおもしれえんだかんな!けっ!

一昨日きやがれってんだ!

あーあ…。

猫だったらなあ…。

二人の声量ならさかりの時期は

夜王の如くもてるだろうのになあ…。

猫はいいなあ。

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誰がうまいこと言えと

昨日、病院に行った(詳細は前投稿参照)。

外来の待合所はさながら落語会会場のようだった。

他意はないのよ。賑わってた、って意味よ。

1時間半も待った。

交代でお昼済ませに行くお医者様や看護士さんの

ご苦労がわかる光景だった。

暇を持て余す患者の視線はテレビに釘付けになる。

当然のごとくNHK。冬季五輪中継。

冬のオリンピックって好きだ。

特に大回転でシパシパ雪煙上げながら滑る選手は

見ていて惚れ惚れする。

ノルディック複合も面白かったなあ。

リレハンメル五輪の時の日本、強かったなあ。

その後の日本選手対策としか思えないルール改正で

大変なんだろうけど、また強い日本見せて欲しい。

病院いた時はカーリングやってた。

日本対中国だったかな・・。テレビ最前列は

常連さんと思しきお年寄りに占拠されてて

遠目に見たから。

僕はそれを口にしたことはないし、肉声で誰かが言ってるの

聞いたこと無いけど、女子カーリング日本代表のこと、

カーリング娘、略して「カー娘」って…言うの?

誰だ!これ最初に考えた奴は!!

カーリング…女子…娘……はっ!

カーリング娘!これいけんじゃね!?

やっべ!俺すげえ!俺天才!カー娘!とか言いやがったのか。

……ちっ。

なんだろう。新聞の見出しとかで上手い事言ってるの見ると

何か腹立つ。

あーいうの考える人って普段から

何か上手い事言ってやろう病なんだろうな。

自分もそうだからよくわかる。

でも国母選手が転倒したからって

「コケボ」ってのはひどいんじゃないの。

何かもっとこう、捻ろうや…、何か、ないかな…うーむ…。

ないな…。宿題だな。

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わりと順調のようで

救急車で運ばれてからもうすぐひと月。

大分回復してきた。

日常生活にはほぼ支障はなし。

まだ長時間歩くと右足が少し痛む。でも許容範囲。

腰を曲げたりもまあ問題ない。

高座はやっぱり集中するからか平気。

終わった後は痛いけど。

一応通院しなきゃいけないので、今日行ってきた。

混んでるのねえ…。結構待った。

それにしてもお医者さんも看護士さんも事務の方々も

猛烈に忙しそうだ。

扱うものがものだけに、チンタラ仕事するわけには

いかないのよね。きっと。

自分みたいな別にもう大して痛みもない人間に

時間割いて頂くのが申し訳ないくらい。

それでも経過を見て頂く。

主治医の先生と、自分が救急で運ばれた時

面倒見て下さった看護士さんがいらっしゃった。

この看護士さんが超絶美人さんなのだ…。

あの人に会うために椎間板いじって痛くしたいくらい。

あんな綺麗な方の前で、アホの子みたいに

イタイイタイ喚いていたのかと思うと、今更ながら恥ずかしい。

痛み止めの薬はもう飲まなくていいそうで。

もう少し…もう少しの辛抱かな。

リハビリのストレッチや軽い筋トレを続けてるせいか、

すこぉしだけ腰周りが細くなった。ような気がする。

何という副産物。

皆にもお薦め、ヘルニアダイエット!

気になるお腹もきっとスリムに!でも痛い;;

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2月16日、両国エンチョウ寄席

2月16日。曇り。時々小雨。夜更け前に雪へと変わる…。

両国亭にて「両国エンチョウ寄席」

好の助発案の、両国寄席を一日延長する、というエンチョウと

三遊亭圓朝師のエンチョウを引っ掛けた

二ッ目勉強会。

今回は僕と好の助の二人会。

寒いもんね。平日だもんね…。そらお客様少ないよね。

仕方ないよね。

途中まで今日はやるかやらないか迷うくらいだった。

でもお客様は来て下さった。

あーいうときのお客様は本当に嬉しい。

番組は前座のたい好、僕、好の助。

自分の高座は、まあ、あんなもんだろう・・・。

まだまだ精進が足りないと実感するには十分な出来。

師匠の背中はまるで見えない。

自分が師匠の今の歳になった時、

あのレベルの高座はできるんだろか。

僕の後は好の助。相変わらず楽しそうな高座。

まずは自分が楽しまないとダメだね。

で、僕が高座下りて好の助と交代する時、

彼が「この後何かやりましょうよ。折角お客様が

来て下さってるんですから。」

と打診してきた。

楽屋に戻ると置き手紙。

「この寒い中お客様がいらして下さったので、普段出来ない事を

やりましょう。二人落語やりませんか?」

との事だった。

二人落語。聞いた事はあるが、やってるのを見た事もない。

ましてや自分でやった事もない。

一人で全て管轄できるのが有難くてこのスタイル選んだ自分だ。

誰かと何かやるとか、とてもじゃないが…。

でもお客様へのサービスを何とかしてしたいという

好の助の心意気がかっこいいと素直に思った。

これに乗っからなきゃカスだ。gmkzだ。

すぐ着物を着替えて出番を待つ。

二人で高座へ上がる。

好の助がさっきの高座で、僕が腰痛くて男性としての

本懐を果たせなかった負け戦を暴露した旨について

きつく叱責してからいざ二人落語。

ネタは『唖の釣』。

よくやるネタだが、僕と彼はそれぞれ違う人に教わっている。

当然細部が違う。彼の間、呼吸もあるだろう。

全く打ち合わせ無し。真剣勝負。

漫画『シグルイ』で言うところの

虎眼先生に命じられ真剣で二輪を舞った

藤木と牛股の如く。

彼が与太郎、僕が七兵衛さん。

侍は交互に。

ネタ知らないって人は寄席で聞いてね。

どんな感じだったか詳しくは述べない。

全ては来て下さったお客様の中だけに。

そうじゃなきゃ、来て下さったお客様に失礼だ。

でも相当面白かった、やってて。

未知の体験だったが、やってよかった。

噺の上での発見もあった。

次に一人でやる上で、ここをこうしてみようかな、みたいな。

お客様は喜んで下さったのかな…。それだけが心配。

でもこの寒い中、わざわざお時間割いて、お金払って

来て下さってるお客様に対して、もっともっと

全力で頑張らなきゃいけないんだと

好の助に教えられた。

どうしても楽屋にいる先輩方の目を意識してしまうのは

仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけど、

第一にお客様の事を考えないのは

やはりサービス業として不自然だ。

まだまだ改善の余地はあるだろうし、

もっともっと全力で遊んで、お客様に喜んで頂ける様な

工夫をしないとなあ…。

色々勉強になった一日だった。

帰り際、いつも両国寄席にお運び下さってる

常連の綺麗なお姉さまに、腰に効くつぼを教えて頂いた。

手に触れられてドキドキしたのはここだけの秘密なのだ。

お運び下さったお客様、またいらして下さいね。

毎月16日は両国エンチョウ寄席。

定着させたいなあ。

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何の脈絡もないが

今日14日を最も安全かつ平穏に過ごすために

一日中自宅に引きこもりニコ厨になってたが

猛烈に吹いたコメがあったのでここに転載。晒しage。

「朝青龍は失礼だ。

引退会見ですら顔のストッキングを脱がなかった。

最後まで失礼な奴だった。」

他意は無いがくそ吹いたので。

ファンの方、並びに関係者の方には申し訳ない限りですが。

お詫びに昨日の仕事の帰りに見た東京タワーでも。

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田舎もんの私は東京タワー見ると嬉しい。

東京人が富士山見ると嬉しいようなもんなんだろか。

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記憶の再構築もままならない・・。無念である

やはり思い出せない!

一つ前の投稿でここ何日かを振り返ったが

12日の記憶が全く思い出せない!

猛烈に楽しい夜だった筈なんだが…。

浅草で頂いた肉が物凄く美味かった様な…。

朝までカラオケ行って喉完全に潰して

13日の高座で声出なかった様な…。

いや、焼肉の前にどこか桃源郷の様な処へ行った筈なんだが。

どこだっけなあ…。浅草で焼肉をご馳走して頂いたんだ。

その近辺なんだろう。

思い出せない。残念だ…。

自分の様な底辺の住人には過ぎたる贅沢だったんだ。

楽しすぎて記憶が飛んだんだ。間違いない。

Photo

こんな感じで好吉も楽しんでた。

神戸大学卒業の超絶エリート様も楽しそうだった。

国立大学まで行かせて、親御さんも大変だったろうに。

そのご苦労もこうして花開いてますよ。

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鉄は熱い内に打て、飯は熱い内に食え

2月14日日曜日。晴れ。

前日までの雨だか雪だかがぱらついてた空模様が

嘘のように青い空。

天気の良い日曜ってのはそれだけで嬉しくなる。

洗濯をしよう。そしてたまったデスクワークを片付けよう。

それだけの日だ。普通の日曜だ。

何故チョコを売りつけたいんだ菓子屋。

どうした。カカオ豊作なのか?今年は。

そして何故みんな記念日でも誕生日でもないのに

他者にチョコを送ろうと躍起になってるんだ。

何の日だ今日は。わからない。

…という事にしろ、と脳内議会で可決された。

全会一致で可決された。

「バレンタインは前ロッテ監督であって、それ以上でも以下でもない」

議長の一言に議会は拍手に包まれた。

病気が進行してる事を実感しながらここ最近の報告を、

と思ったが、最近何してたか思い出せない。

このブログを2828しながら眺めているらしい好の助に

「最近更新さぼってますね」と指摘された。

忙しかったんだ。最近。

チャージマン研を一話から見たり、

チャージマン研のおかしいとこに一人寂しくつっこんだり、

チャージマン研につっこむのをやめたりしてたんだ。

皆さんも見るといいです。

手帳を見ながら最近を振り返る。

10日は東洋館の「エンタメ・ヒットパレード」に出た。

『転失気』をやった。平日の昼間だしお客様も少なかったが

頑張ってやった。その成果は…うっ!…思い出せない。

記憶が曖昧だ。

仕方ない。すぐに投稿しない私がいけないのだ。私が悪い。

11日は後楽園ホールにプロレスを見に行った。

健介オフィスの興行「Take The Dream 2010」

ウルティモ・ドラゴンさん率いる闘竜門の梶原選手が

健介オフィスに入団が決まったそうで、

ウルティモvs梶原、壮行試合があったので

ウルティモさんからお誘い頂いた。

後楽園は何度行ってもいいね。一番好きだ。

誰も誘う相手がいないのでお一人様で行く。何も恥じる事は無い。

席に荷物を置き、パンフ購入と喫煙に行く。

戻ったら、隣席の方の荷物が僕の座席に覆いかぶさっていた。

証拠写真はないが、完全に我が国の排他的経済水域を侵害してた。

だが我が国の外交は土下座に始まり焼き土下座に終わる

土下座外交だ。文句を言うときは腹マイトの自爆覚悟だ。

自分の鞄を地面に下ろし、隣席の方の荷物が崩れ落ちぬよう

優しく優しく抑えながらそっと席に座る。

唐突に犯人が現れた。レモンサワー片手に。

柳家初花兄さんだった。メヒコ遠征でお世話になりまくった

大先輩だ。僕の鞄見て、僕が来てると気づいたそうだ。

で、あの置き方ですかい。可愛がられてるなあ俺(´・ω・`)

兄さんと楽しく観戦する。ウルティモさんが隣同士にしちゃったからとか

そんなんじゃ全然なく、楽しく観戦する。

兄さんとのプロレス観戦はめちゃくちゃ楽しい。

まず兄さんは知識が豊富である。

僕の様に知識が何年か前でコールドスリープしてない。

解らない事は兄さんに聞けば教えてくれる。

そして私が愚にもつかない事言っても拾ってくれる。

もっと下らない事をかぶせてくださる。

兄さんとの会話を会場のイヤホンガイドで流したいくらいだ。

一部の方の爆笑と、大多数の方の苦情を一手に引き受けられるはず。

試合はどれも良かった。いい興行だった。

やはりこういうイベントはパッケージだと思い知る。

一試合が良いだけじゃだめ。トータルで

「今日は面白かった」と思わせないと。

寄席も見習うべきだと思う。

誰か一人が面白いだけじゃだめ。流れを考えないと。

独りよがりで、出番考えずに大ネタぶちかますような事してちゃ

ダメなのだ。打順考えて、自分の役割をきっちりこなさないと。

両国寄席もそうならないとダメ、ゼッタイ。

セミの丸藤-勝彦戦は本当にいい試合だった。

何度でも見たい。名勝負数え歌に、きっとなる。

うーむ…。プロレス見た事はよく覚えてるんだなあ。

自分の記憶のアンバランスさが悔しい。

これだけ覚えてりゃ10日の高座の出来も忘れない筈なのに。

昨日13日は麻布地区総合支所内、AZABU太陽食堂にて

「太陽食堂寄席」に出演。柳家小権太兄さんと。

他協会の先輩とご一緒させて頂けるのは本当に嬉しい。

極寒の中、お運び下さったお客様には心から御礼申し上げたい。

初めてお会いするお客様の前での高座は緊張する。

ネタは『啞の釣』。小権太兄さんは『寝床』。

昨日の僕の出来は…嗚呼!また思い出せない!ちきしょう!

だからすぐ投稿しなきゃいけないんだ!好の助の言う通りだった!

何故思い出せないんだ!

終演後は打ち上げ。色々お話させて頂いた。

また出させて頂けたら嬉しい限りで。

そして、ブログの更新はまめにしよう!

お兄さんとの約束だ!

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コメントへの御礼

ブログを始めてまだそんなに経たないにも関わらず、

意外とアクセス数が伸びているのに気が付いた。

自分で確認してるのでその分は差っ引くとしても

それなりに御覧頂いているようである。

そしてコメントまで頂いている。

ブログを始めるに当たって、

個別にコメントへの返信はしないつもりでいたので

お返事は致しませんが、凄く嬉しいです。

この場を借りて御礼申し上げます。

やはりレスポンスが返ってこないと凄く不安な商売なので

もし宜しければ今後もコメントしてやってくださいませ。

喜々として読んでます。

ところで、記事をカテゴリー分けしているのだが、

高座のレポートなどは「落語リハビリ」としている。

記事の下に「Sponsored Link」ってのがある。

落語リハビリと書くと、そこに出るのが

落語関係の書籍やCDなどと共に

やれうつ病がどうのとか病気関係のサイト・・。

何となく自分を表現してくれてるようで吹いた。そして泣いた。20100130

画像はおまけ。

綺麗な色、してるだろ。生きてるみたいだろ。

雪駄なんだぜ、それ。

しかも楽太郎師匠の。六代目襲名間近の大看板の

足元を見てみました。おしゃれは足元から、なんだぜ。

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お兄さんといっしょ

2月8日、月曜。

きつつき兄さんと「文遊会」での落語会。於・茗荷谷。

兄さんも私もまだ前座の頃お会いした柳沢さんの計らいで

二人の会を開催して下さってもう何年になるかな。

年に二回、2月と11月。

文遊会は文京区在住の会員の方が毎月色々な

趣向を凝らして余暇を楽しんでらっしゃるようだ。

その中の企画の一つに落語会。

私が二ッ目になってからは二席ずつ。

今回はきつつき兄さんが『権助芝居』とトリで『兵庫舟』

私は『片棒』『時そば』。

片棒は正直腰にきた。痛くてたまらんかった。

でも出来ることはわかった。もう怖くないな、多分。

兄さんの落語って前座の頃から面白かった。

自分にはああは出来ない。羨望の眼差しで見てたっけ。

兄さんが二ッ目になったばかりの頃は、何となくだけど

兄さんが高座で苦悩してるように見えた。

実験的なマクラ振ったり、試行錯誤してた。

兄さんが結婚してから、何かこう、雰囲気が変わった。

元々面白かったのが、余裕とか、大胆さが加わったような。

まだ入門したての頃、兄さんのお宅にお邪魔したら

足の踏み場が全く無くって

「この人どこで寝てるの?」ってくらいだった。

あの兄さんは結婚して絶対良かったんだと思う。

所帯持ってからの兄さんちの綺麗さにいい意味でびっくらこいた。

芸人っていうものに世間が抱くイメージって、

例えば毎日飲み歩いてるとか、

片っ端から女性に手を出して遊んでばかりいるとか、

身を持ち崩すほど博打に興じるとか、

そういう道楽で破綻してるっていう・・。

よくそういうことをお客様から言われる。

「芸人なんだから飲まなきゃ」とか

「芸人なんだから羽目を外したほうがいいんだ」とか。

芸人だからこそ、社会人として小奇麗であるべきだと

僕は思う。

貧乏は仕方ないんだけど、ちゃんと朝起きて、

身なりも高いものじゃなくても綺麗にして。

国民の義務もきちんと果たすべきだし、

ご近所付き合いだってちゃんとしないと。

兄さんはきっと、結婚してそういう身の回りの事が

物凄く綺麗になったんだと思う。いいお姉さん捕まえたんだなあ。

素直に羨ましい。

入門してからずっと、きつつき兄さんの背中を追っかけてきた。

今の兄さんの背中は男としてかっこいいと思う。

これからも兄さんを見習ってかなきゃ、と改めて思う二人会だった。

会が終わり、帰宅して郵便受けを確認する。

武蔵野市役所から市民税の督促状が来ていた。

義務果たせよ俺…。

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ここ最近の落語リハビリ

両国寄席に連日出る。

4日、6日、そして今日7日。

4日は「新聞記事」、6日は「強情灸」、7日は「本膳」

本膳はひっさびさにやってみた。何となく、気分で。

吉祥寺から荻窪、中野行く手前辺りでそんな気分になったので

やってみた。でも本膳面白いなあ。教わって良かった。

吉窓師匠有難うございます。

吉窓師匠には他にも「都々逸親子」「身投げや」を教わったけど

どの噺も重宝しておりやす。特に都々逸親子は

前座の頃随分助けてもらったっけ。

個人的には身投げや大好きなんだけどなあ。

あれもっと色んな人がやってもいいのになあ。

「身投げ」って言葉が不謹慎っちゃあ不謹慎だけど

別に誰か死ぬ噺じゃないし。

あんまりそういう遠慮しすぎるのも寄席をつまらなくする

要因になるんじゃないかと思うんだけどなあ。

まあのべつやる噺でもないけど。

でも泥棒の噺が縁起いいとか言っちゃう世界なんだから

別にいいじゃん、とか思う。

前に好楽師の前に僕が身投げややった時、高座下りたら師匠が

「これなんて噺?」

「身投げやです」

「ふーん。面白いねえ」

って言ってくれたのは嬉しかった。

あとうちの師匠がやはり僕がこれやってるのを舞台袖で聴いてて

(僕は師匠が聴いてるの気づかなかった)

下りたら師匠が

「これ誰に教わった」

「吉窓師匠です」

「・・・・・(黙って深く頷く)」

頷き方で何となく師匠の気持ちがわかる。

アレはポジティブに捉えて多分大丈夫な方の頷きだった。

自分が好きな噺だけに嬉しかったっけ。

いつか一つでいい。一つでいいから師匠に

きちんと褒めてもらえるような噺をしたいもんだ。

6日は竜楽師匠の仕事で越谷のお子さんの落語ワークショップの

お手伝いもしてきた。

前座の頃、竜楽師と子供落語ワークショップやらせて頂いたけど

やっぱ子供ってかわいいね。

そして間違いなく女の子の方がしっかりしてるのね。なんでだろ。

僕がこうしたほうがいいよ、って言ったのを真剣に聞いて、

その子なりに解釈してそれをアウトプットする時の健気さがたまらない。

ロリコンじゃないよ。アグネスに怒られる要素ないよ。絶対。

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芸人たるもの、かくあるべし

2月4日、両国寄席に出演。

番組は僕、楽麻呂師、鳳志兄、小圓朝兄、(仲入り)、

好楽師、神楽兄、ダミー先生、主任:好太郎師

※番組がチラシと違うけど寄席なんてそういうもんです

楽屋で好楽師の弟子が何かそわそわしてる。

楽屋に好楽師が入る。と同時に知らない人が来た。

ジャーマネかと思ったらビーテレのフースタだった。

(マネージャーと思ったらテレビのスタッフだった、の意)

業界用語大放出。

日本テレビ『メレンゲの気持ち』のコーナーの収録だそうで。

楽屋での師匠の支度やら、

他の芸人といる雰囲気を撮りたいみたい。

そもそも楽屋が個室でないの?とか言ってたがそらそうだろ。

外観でわかるっしょ。

マンションの各部屋に師匠が一人ずつ待機ってのも面白いけど

それじゃ何か違法の風俗みたいだ。

(両国寄席はマンションの一階なのだ)

「出来れば全員テロップで名前出したいので

師匠の後ろに居て下さい」

と言われ、福留さんも激怒してスタッフを

パワハラの渦に巻き込みそうな

くらいに後ろに並ぶ楽屋の芸人達。

自分は明らかにポジション取りを間違えたので多分映ってない。

僕みたいなのに日本代表のFW任せたら

国賊の様に叩かれるだろうな。

ゴール前の嗅覚が欲しい。

で、そのコーナーってのが、

小島よしおさんの持ってるコーナーのようで

小島よしおさんが楽屋にいらした。

メレンゲ見てないから知らないけど、多分小島さんが色んな人に

話聴いたり何かしたりするんだろう。

小島さんが師匠に話を振る。

全て画用紙でカンペが出て、その通りに言う小島さん。

好楽師に寄席のしきたりとか色々聴く。

そして好楽師より「俺の前に出る?」との提案。

小島さん「前…と言いますと?」

好楽師「前座だよ前座」

スタッフの中の一番偉そうな人が怪訝な顔をする。

偉い人「前座、じゃなくて、『前座さん』でお願いします。

     普通、前座って言いませんよね?」

好楽師「いや普通に前座って言うよ」

偉い人「あ、そうなんですかぁ」

絶対納得してない顔。

TAKE2。前と同じ段取りで

好楽師「前座さんだよ前座さん」

凄いなあ好楽師匠。僕なら曲げないけどなあ。

多分そういうとこでつまらぬ意地を張るのが無駄だって

よぉっくご存知なんだろう。相手の好きなようにさせてあげる

好楽師匠の懐の深さを思い知る。僕には真似できない。たぶん。

小島さんは出番に備え着替える。

何の躊躇もなく下着を脱ぐ。

ご存知の出で立ちになり、寒いのでコートを着る小島さん。

サッカーの監督がピッチで着てるようなアレ。

出番まで暇そうだったので話してみた。

何でも昔、小島さんは五人組でお笑いやってたそうだ。

「江戸時代の人ですか?」って言おうと思ったけど

小島さんが社会の授業ダイッキライだった可能性を考慮して止めた。

あとは冬場は脂肪が付きやすいから大変だとか

日ごろ鍛えてるだとかアスリートみたいな事言ってた。

で、海パンいっちょで上着着てる様子が

出番待ちのグラビアアイドルみたいだったのでそう言ったら

スタッフの一人が笑ってた。

小島さんもニヤッとしてくれた。

色々話したけど、小島さんは物静かで知的な感じを受けた。

その後高座で座布団踏んづけながら

ネタやってエライ事になってたが

実際の小島さんはもっとスマートな方だと思う。たぶん。

本当は他にやりたいネタとかあるんだろうけど、

テレビを作る人間が、そして見てる視聴者のニーズに合わせて

今のスタイルになったんだろう。今の形でもう3年になるとか。

僕は落語をさせて頂いてるけど、

教わった話に自分の思い入れとか、

欲をどうしても注入してしまう。というかそうじゃないと出来ない。

でも小島さんはそういう欲を捨てるんだと思う。

それが芸人としてのし上がるためなら、欲とか自分のエゴとか

それこそ「そんなの関係ねえ」んだろう。

そのテレビの偉い人が「小島君!」と

色々事細かに指示を出してたけど

そんなもん芸人の裁量でやらせりゃいいじゃん。

その方が面白いのできるのに。

でもそうしないんだろうね。

自分達が面白いと思う形を信じて疑わないんだろうね。

「今テレビ出てる芸人はつまらない」

って嘆いてる人、いっぱいいるでしょ。

でもアレ、芸人のせいじゃないですよ。

テレビを鵜呑みにしてる人にどう馬鹿にされようが

あの人たちは屁でもないと思う。

ライブでやりゃいいんだもん。そこで思い切りエゴ全開で

ネタやりゃいいんだもん。

私欲を捨てるってのはあーいうことなんだと思い知った。

僕のような欲丸出しじゃダメなんだろうな。

行く先々の水に合わねば。先人の言葉が重くのしかかる。

Photo

小島さん裸だからマイクをガムテで体につける。

後ではがす時痛いだろうから小島さんがスタッフに

「ポイントだけ押さえればいいですよ」

と言ったにも関わらず、スタッフはガムテびったびたに

小島さんの体につけてた。写真はその残骸。

あの時の小島さんは、熱湯風呂に入るよりもっともっと

何かに耐えていた。リアクションもせずに。

芸人たるもの、かくあるべし。

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真面目な宣伝

ブログという媒体をただ脳内蛆虫出力行為にのみ

使用するのは悲しすぎるのでここらで何の臆面もなく宣伝。

まず今月の両国寄席は、

4、6、7日に出ます。

5日は出番交代で出ません。その代わりの7日です。

両国寄席の番組はこちら

それからお次は2月13日(土)。

麻布『太陽食堂寄席』に出ます。

柳家小権太兄さんとご一緒させて頂きます。

初めてお会いするのよね。素敵な兄さんかしら…。dkdk

会場はAZABU太陽食堂。

住所は港区六本木5-16-45 麻布支所2F。

料金は一般1,500円、小中学生500円(ワンドリンクつき)

14:30開場、15:00開演。

終演後は2,000円(ノンアルコールは1,500円)で交流会だそうです。

お問い合わせは事務局:03-3847-2009まで

このブログ見てきたよ!と言ってくれたら漏れなく

「ふーん、そう」と言って貰えるかどうかは解りませんが

僕が喜びます。お暇な方は是非。

次!2月16日!両国エンチョウ寄席!

以前の記事にも書いたけど、三遊亭好の助と

二人で勉強します。勉強なのに金とるのか!とか言っちゃらめ!

場所はお江戸両国亭。19時開演。料金は1,000円ぽっきり!

まだまだいっくよー!次ぃ!

2月23日、講釈の神田すみれ先生の一門会に出演します。

『講談処広小路亭 神田すみれ一門会』

場所はお江戸上野広小路亭

出演は、神田すみれ、三遊亭兼好、神田春陽、神田あおい、

神田山緑、神田すず、ついでに僕。

13時開演、料金は1,500円です。お問合せは03-3833-1789まで。

最後にもう一つ。

2月24日。吉祥寺で勉強会します。

『九浦の家落語会』

自分と、解説の長束さんと。

14時開演です。場所は九浦の家(吉祥寺東コミュニティセンター)

平日の昼間なのでなかなかご都合つかないかと存じますが、

お暇がございましたら是非どうぞ。何やるかはまだ決めてません。

つうか稽古しようぜ、おれ。

以上、何のひねりもない宣伝なのでしたっと。

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永遠の少年達に乾杯

2月1日夜。

両国寄席に顔を出す。

道楽師匠へのお詫び。

1月23日の、道楽師匠の会に出させて頂く予定だったのが

私の腰の不具合でドタキャンしてしまったので。

楽屋へ入ると師匠はもういらしてた。

前座に稽古をつけてあげるために開演前に

来てたらしい。

すぐに挨拶。平身低頭。

三国志だったら孔明の罠にまんまとはまって

敗走してきた曹仁の様に。頓首の礼でお詫びしたい

気持ちを込めてお詫び。

でも腰が痛くて上手く頭が下がらない。もどかしい。

師匠は僕の体、入院費のことなど、優しく心配してくれた。

抱かれてもいい。でも腰悪いから優しくして…!

ってくらい嬉しかった。赦された…。

実際、二度と使わないから、って言われても仕方ないレベル。

ありがとうございます、道楽師匠。

楽屋には全楽師匠もいらしてた。その日の仲入りの出番。

道楽師と全楽師の会話は楽しい。

横で聴いてるだけで楽しい。口は挟めない。

挟む必要がない。

感性が、モノの見方が、センスが近しいのだろう。

自分もその輪に加わりたいが狭い楽屋では無理だ。

時々全楽師がこっちを見る。

アイコンタクトを試みる。失敗。

でもとにかく楽しい楽屋だった。

雪が降ったにも関わらず、寄席に来てくださったお客様には

心より感謝申し上げます。

恙無く終演。

全楽師が傘で僕を突付いて合図する。「出るぞ」

心得ましたとばかりにそそくさと準備して表へ出る。

雪は勢いを増していた。

雨は夜更け前に雪へと変わっていた。あわてんぼうめ。

寄席の前で道楽師と合流。

何も言わず三人で歩き出す。言葉は要らない。

「どっか行こうか」とか言わない。

お供できる喜び。

正直腰がもつかどうか心配だったがそんな理由で

この二人の話を聞き逃すのは勿体無い。

泣く子も黙る名店、ソーセージがメニューにある!でお馴染みの

笑笑へ軟着陸(道楽師がソーセージ大好きっこ)。

意外とソー盛(ソーセージ盛り合わせ)ないのよね。他の店。

今日はお酒は飲めない僕。ウーロン茶を頼む。

今宵も有意義なディスカッションが始まった。

二世落語家も「寝ていいすか?」とか絶対言わない

至高の話、謹言の嵐、毒の濃霧。

ここには絶対に書けない内容。

でも自分が皮膚感覚で何となく薄ぼんやりと感じている事象を

お二方が明文化してくれるのが心地よい。

こういう時の自分のすることは二つ。

一つは卓上の管理。

師匠が円滑に飲めるように、残量をチェック。

もう一つは、何とかこの二人を笑わす事。

基本的に上の方に自分から話しかける事はNG。

入りたての頃はそういう事を体で理解できなかった。

随分な馬鹿だったんだと思う。

漸く普通の馬鹿くらいになったのはごくごく最近なんじゃないか。

二人の会話を聞きながら、何か気の効いた事言えないか

全力で考える。

人を笑わす事を商売にして、何十年も経つ方々だ。

その二人を笑わせたらこれもう勝ちでしょ。勝ち負けじゃないけど。

巨人に行ってからの清原の打率くらいは笑ってもらえた、かもしれない。

ちょっと前まではファミスタのピッチャーより低い打率だったから

大分よくなった、はず。

そして二人の話を聴いて、改めて自分を信じる事が出来る。

恐らくお二人もそうなんだろう。

目の前にある様々な事象に考察、分析を繰り返す事で

自分達の考えの再構築と、お互いの同意を得る作業なんだろう。

一人で考えてても考えってうまくまとまらない。

こういう会話に真理が見出されるんだろうなあ。

そしてこういう事ばっかり書いてるから二世落語家に

「なんか兄さんのブログの文体、宗教家みたいすね」

とか言われるんだろう。

朝まで、始発出るまで宴は続いた。

いや、始発出ても続いてた。

カラオケ屋の店員が会計時に

「遅い時間までありがとうございます」と言った。いいイヤミだ。

そら私服に着替えた店員が掃除しだすわ。

ごめんねいつも遅くまで。また行くからね。

御茶ノ水駅で道楽師匠を見送る。

師匠は去り際に「気をつけー」と一言。

その背中を見つめながら、朝の改札口を行き交う人々の波に

抗いつつ最敬礼した。

師匠は「20年やってりゃ見えてくる」と仰った。

まだ5年ちょい。道のりは長い。

20年選手になった時、何が見えるんだろう。

早くその領域にたどり着きたいけど、急いでも詮無き事。

永遠の少年達は、その夜も最高にかっこよかった。

居酒屋での会計時、

「一万円あるから!」と言っておきながら見つからなくて

雪道を歩いてコンビニに金を下ろしに行って戻ってきたら

上着のポケットに入れた文庫本からその一万出てきて、

しかもそれ、ある後輩(○志兄さん)に渡す予定のギャラだった

事も含めてかっこよかった。

ギャラになる予定の一万は

雪と共に綺麗に解けてなくなった。

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2月1日~公園、鳩、孤独~

2月1日。

師匠に朝、家に来るように言われた。

本来初日(1、11、21日)は師匠に挨拶しにいくもんだから、

1日に行けるのはちょっと嬉しかったりする。

基本的には師匠の用が無い時は行かないので。

師匠は深川在住。

私は現在吉祥寺在住。

前座の頃は両国に住んでたので、徒歩20分で師匠の家に行けた。

今は東西線で門前仲町まで行ってからの徒歩なので、

自宅から正味一時間はかかる。

自分の我侭で敢えて師匠宅から離れた所に住んでる以上、

遅刻、寝坊は絶対ダメだ。一回やっちまったけど

必ず早めに家を出る。

約束の時刻の30分前には師宅付近まで行くようにしている。

だが時間ぴったりに行くのが慣わしである以上、

その時間を潰さなきゃいけない。

深川一丁目の交差点に、小さな公園がある。

門前仲町の駅から師宅へ向かって清澄通りを歩いていると

その公園は見えてくる。

凄く小さな公園なのに、何故かその低い柵の中だけは

穏やかに時が流れているように見える、とか大げさに

言うほどのもんでもないが、ベンチがあって、

そこに座ってても誰にも怒られないから公園はありがたい。

まあ朝っぱらから男が座ってボーっとしてたら

職を失った哀れな男に見えるだろうけど。

2月1日、その日も公園で

「お父さん、今日も営業で外回りしてくるから」ごっこに興じる

悲しい男風に座っていた。

だってこれから師匠んちだもん。テンションあがんねえよ。

公園に、先客がいた。鳩。

群れをなしている。ブランコの上で風を一身に受けている。

その中の一羽が群れを離れてこちらへやってきた。

Photo_3

言いたかないけど、クルッポーってよりメタッボーだぞお前。

何と丸々と太った鳩だことよ。冬だからかな。羽毛なのかな。

まあどちらでもいい。

群れから外れて私の元へ来た鳩。じっとこちらを見ている。

まるで動かない。写真も快く撮らせてくれた。

「ナイスですねー」と褒めてみたが反応はない。

村西とおる世代ではないのか。そしてこういう事書くから女性にもてないのか俺

鳩はそのまま2、3分、私の元にいた。

何が目的だ!

一番濃厚なのは餌をくれってことだろ。

鳩だったら鳩らしく、母親にもらって来い!

鳩の母親はくれるんだろ?子供手当てだろ?14億だろ?

だが鳩はそのつぶらな瞳をこちらに向けるだけだ。

金品が目的ではないのか…!では何のために

群れから離れてまで私の所へ……はっ!まさか!

お前、俺が独りで寂しいだろうからと、慰めに来てくれたのか?

そうなのか?

鳩は首を軽く動かす。

その目は「トラストミー」と言ってる様に見えた。

私はその思いを頂いた。

鳩、お前、いいやつだな。俺を慰めてくれるなんて。

群れが飛び立つ。

私の足元にいた鳩もそれに従った。

え……。お前、俺の心のスキマ埋めるんじゃ……。

恐らく鳩は、何も考えていないのだろう。鳥も、人間も。

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籐の魔術師、小澤先生

1月31日は御殿場にて仕事。

「籐の魔術師」こと小澤明子先生の、25周年記念のパーティ。

小澤先生は、籐細工を広めるべく、全国で教え子を持ち、

また、先だってはベルギー大使館に作品を展示なさったりと

幅広い活動をされてるお方。

うちの母親と知り合いだそうで、二ッ目昇進披露の会にも

来てくださった。

この日はパーティのサプライズとして、私が一席申し上げる

という段取りだった。

会場は時之栖(ときのすみか)

名前を知ってはいたが、どうやらご繁盛なさってるようで・・。

地元が活気付くってのはいいことだ。

まずは会場を見せてもらう。

Photo

立派な会場です。全国からお祝いにお客様が駆けつけるそうで。

人柄ですな。人徳ですな。

Photo_2

私が喋る予定の場所にも素敵な籐細工が。

このままのほうがいいんじゃ。私が上がる必要ないんじゃ…。

見切れてるのが籐の魔術師。

マイクや高座のセッティングなど、準備を終える。

が、

会場着10時半。出番は13時半。

・・・・・・もうすることがない。

とりあえず腰のリハビリをしている所をホテルの人に見られた。

どう考えても不審者だ。

でもめげずに寝転がってヒーフー言ってる僕。

自分でも後悔するほどの本数の煙草を吸っているところへ

遂に出番が。

司会の方が紹介する。

「えー。本日はサプライズゲストとして、落語家の、えー、……

えーと、なんて読むの?」

助け舟「きつやさん」

「はい、きちやさんを」

助け舟「きつやさん!つ!」

「橘也さんです、どうぞ!」

……よくあることです。

以前、司会の方が5回、「きつや」で噛んだことがありました。

みなさんも僕を呼ぶときは気をつけてね。

籐細工の飾られたステージを突っ切って高座へ。

「時そば」をやってみた。まああんなもんだろう。

落語も籐も、限られた物で表現するという点では同じ。

落語は声、仕草、扇子、手拭しかない。

でも籐細工は形に残る。世に発表したら一生残る。

落語はその場で消える。出力した瞬間から消えていく。

その違いは凄く大きいんだと思う。

CDやDVDに噺を残す諸先輩方はその恐怖を一生

背負って生きなきゃいけない。とても怖い事だと思う。

小澤先生の作品は、どれも見ていて落ち着く色合い、

凄くシンプルなもの。でも見ているとひとつひとつ微妙に違うし

その味わいの奥深さが楽しい。

自分も小澤先生の作品のような深みのある芸人になりたいと

切に願った一日でした。そして娘さんとの縁談を

心よりお待ち申し上げます。次はお母さんと呼ぶんだからね!

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