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あの惨劇を振り返る

その日は朝から痛かった。

前の日は月例圓橘の会。

打ち上げの後、お客様をお見送りするのだが

お辞儀ができない。

感謝の気持ちが無いとかそういうんじゃなくて

肉体的に出来ない。腰の右側が猛烈に痛む。

謝意を行動で示せないもどかしさを噛みしめつつ

その日は何とか仕事を終えた。

23日朝。起きたらまだ痛い。夢の中で土下座でもしてたのか。

こういう時は筋肉を伸ばそう、ストレッチしようと、

何気なく正座してみた。

奴の封印は解き放たれた。痛いなんてもんじゃない。

自分を客観的に見られないぶっさいくな女が

「消毒、しょうどくぅ♪」とか言いながら

焼肉の前に箸を網で焼く行為より痛い。

嵐が過ぎるのを待った。嵐だっていつかどっかいく。

SMAPに取って代わってジャニーズの稼ぎ頭になるとか言っても

どうせ数年たてば次の子たちが現れる。

ジャニーさんの可愛がりを一身に浴びた健気な男子が

何の屈託も無く歌い踊れば世代は交代する。

だが嵐はしぶとかった。もはや磐石だった。

つよぽん頑張れ超頑張れ。裸になって何が悪い!

その日の仕事は諦めて、救急車を呼んだ。

救急車は早い。あっという間に来る。待ち構えてたのか。

流しの救急車だったのか?

階段を上がる足音が聞こえる(ぼくんち二階)。

ドアが開かれ、なかった。きちんと戸締りしてた。

鍵とかかけんなや!俺!

「ドンドンドン!渡辺さん!開けてください!」

…動けねえっつうの。

ドラマで撃たれた刑事が最後の力を振り絞るようにドアへ這いずる。

届け!僕の想い!あと10cm!!!開いた。

救急隊員がどっとなだれ込む。第一声。

「どうしたの?」

電話で説明しました!腰が痛くて、右足が痺れて動けないって

きちんと言いました!救急車来る前に寝巻きからきちんと

着替えて待ってたのにそりゃねえぜとっつぁん。

もう一度説明する。担架が運ばれる。僕を乗せる。さあ出航、

とはいかなかった。

我が家は狭い。とことん狭い。しかも縦に長い。玄関が狭い。

私を外に出せないらしい。

「これ邪魔だからそっちどかして!そのゴミ袋はそっちで!」

テキパキと隊員が私の通り道を確保する。

今度その手際のよさで俺んち掃除してくんないかな。

痛みに唇を噛む僕に隊員の一人が声をかける。

隊員「痛いとこごめんねえ。保険証どこかなー?」

僕「財布の中です。コピー機の上に財布が置いてあります」

意識ははっきりしてるので冷静に答える。

隊員「あ、これね!渡辺さん!これ?この中にあるの?」

僕「そうです。その中です」

隊員「そう!じゃあこれ僕が預かるから!中身は取らないから!」

あたりめえだ!

そんな小粋なジョークいらねえんだよ!

突っ込むことも出来ず「ありがとうございます」とか

礼を言う僕。運ばれながら

「狭くてすいません。家、狭くてすいません」とか

どうでもいい事に詫び続けながら外に出される。

隊員は鍵をかけてくれた。携帯も持ってきてくれた。優しい。

でもさっきの粋なジョークは腹立ったのでプラマイゼロな。

……長いなあこれ。しかもまだつづく。

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